True love (ページ8)

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裕翔サイド

今日は20時からバイトだ。
いつもは家から用意して行くが、今日から寮なのでバイト近くの公衆トイレで着替える。

メガネを外し、邪魔な前髪もワックスであげて制服に着替える。……よし、準備OK！
自分で言うのもあれだが、鏡を見るとさっきとは別人な自分がうつっている。

よし行くか！

俺は「le soir」というBarで働いている。意味はフランス語で夜という意味だ。雄也さんになんで夜？と聞くと、Barってだいたい夜にオープンするし、名前がカッコよかったからと言っていた。

場所は都内だが凄いわかりにくいとこにあるから、あんまり新しいお客は来ない。かといって少ないわけではなく、常連客の数が多い。一見さんお断りではないけど、それに近い雰囲気があるからか常連客がここを紹介してその人が常連になるって感じの店。もちろん普通に新しいお客さんもくるけどね！

店内は青をベースにしていてとてもオシャレな感じだ。
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「おはよーごさいます」

雄「おー、裕翔おはよ！」

店長兼社長の高木雄也さん。雄也さんは薮くんの友達で俺も小さい時から一緒に遊んでもらってた。まあだから、バイトをここにしたってのもあるけど。
とても背が高くてイケメンだ。見た目はチャラくて怖そうだけど、とても優しい人だ。

「今日、平日なのに結構人いますね」

雄「そう！…ありがたいね。」

「そうですね！…圭人います？」

雄「いるよ！今買い出しに行ってるから！」

「そういうことですね！」

雄「じゃあ、今日もよろしく」

「はーい」

しばらくすると・・・カランコロン

「…いらっしゃいませ」
珍しい。新しいお客さんだ。

女A「…あの、ここっていいんですか？」

「…もちろんです！お好きな席どうぞ？(にこっ)」

俺がそう言うと女の子達は顔を赤くしながら空いてる席に座って何かヒソヒソと話している。

女B「あの人カッコイイね//」

女A「ほんと、ほんと。しかもここオシャレだし、いいね！」

ふふ。気に入ってくれたのかな？
俺はその女の子達がいる席に近付いた。

「初めてのお客様ですよね？」

女A「///…はい。」

「おすすめは、このさくらんぼのリキュールとパイナップルジュース、シロップを混ぜたメアリー・ピックフォードです。甘いので女性に人気ですよ！」

女B「…じゃあ、それに2つで！」

「かしこまりました」

そう言って俺はカウンターまで戻って、そのカクテルを作り始めた。