きみと (ページ2)

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裕翔サイド

みなさんこんにちは、中島裕翔です。
俺は平成学園に通う高校2年生。

平成学園は男子校の全寮制の高校だ。
しかも中・高・大とエスカレーター式になっていて、
中学・大学も全寮制制度になっている。

俺は中学からここに通っているが、
実は寮生活は高校からなのだ。

実は俺、喘息持ちで中学までは結構酷くて
入退院を繰り返していたので特別に家からの
通学を許可されていた。

でも中学3年の頃から発作の頻度も減ったというのと、俺自身小さい頃から両親に心配かけてばかりで、いろいろしてもらってたから自立したかったいうのもあって高校からは寮生活に切りかえた。

もちろん最初は俺の判断に両親は渋っていたが、
幼なじみが何かあった時は助けると言ってくれて
親も"それなら"と了承してくれて今に至る。

コンコンコン

涼「……裕翔？起きてる？」

ガチャ

裕「おはよ！起きてるよ」

この人は山田涼介。
俺の幼なじみだ。
やまは毎朝俺の部屋に迎えにきてくれる。

やまは頭もよくて運動神経も抜群、
容姿端麗で文句のつけどころがない。
そして2年生で生徒会長を務めていて
高校だけじゃなく大学、中学からも注目の的で人気者。

涼「体調は大丈夫？」

裕「うんっ！」

涼「それならよかった！……そういえば大ちゃんは？」

裕「あー、まだ寝てるよ(笑)」

涼「まだ寝てんのかよ！相変らずだな〜(笑)」

裕「ねっ(笑)……とりあえず食堂にご飯食べに行こっ！」

涼「そうだな！」

大ちゃんというのは有岡大貴。
俺と相部屋の人で俺とやまの友達でもある。
とても優しくてカッコイイんだよ。

でも朝は大の苦手でしょっちゅう寝坊してる。
最初の頃は何とか頑張って起こしてたけど、
全然起きないから最近は諦めて放っている。(笑)