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裕「ご、ごめん…」
「謝らなくても大丈夫だよ!」
Aと一緒に登校出来るチャンスを
逃した俺はショックが大きいわ。
有「玉ちゃんは私と一緒に来たんだもんねー♪」
「え?」
裕「ちょっ…」
俺の腕を組み、有紗はとんでもないことを言った。
有「朝、玉ちゃんの家に行ったの
一緒に学校行きたくて♪」
「…そうなんだ。」
宮「…」
明らかに表情が曇るAを見て
罪悪感が押し寄せる。
「私、先に行くね。じゃ」
裕「あ、A!」
逃げるように行ってしまった。
俺はくっついてる有紗から離れた。
裕「お前、どういうつもりだよ」
有「何がー?」
裕「もういい…」
有紗を睨み俺はAの後を追った。
有「……」
宮「あの二人を切り裂く気?」
有「…悪い?」
宮「そんなことしたら、俺は君を恨むよ。
玉ちゃんを傷つけんな。」
宮田は有紗を人睨みして
その場を後にした。
有「……うるさい。」
誰も有紗の呟きを聞いた人はいない。
嫉妬に満ちた有紗の表情を誰も。
・
・
裕「っ…いた」
先に席についているAを
見つけ慌てて隣に座った。
「どうしたの?」
裕「どうしたの?じゃねぇよ…先に行くなよ」
「え、あ…ごめん」
裕「怒ってる?」
「怒ってないよ。ただ、ちょっとヤキモチ妬いたかな。」
裕「えっ…」
Aの言葉に、
俺はにやけてしまう。
「……なに、ニヤニヤしてるの?」
裕「いや、嬉しいなーって思っただけ!」
「ふふっ。…可愛い」
裕「今、何か言った?」
「ううん!何も!」
誤魔化しても俺には聞こえたし。
可愛いって、それはお前だから。
女生「ちょっ!何あのデカい車!!」
男生「リムジンじゃん!桜木さんの知り合い?」
「え…」
俺とAは窓を見ると、デカい車が止まっていた。
裕「村浜さん?」
「いや、迎えも断ったから違う」
デカい車から1人の男が出てきた。
「っ!…何で」
裕「…A?」
俺らと違う制服を着たやつが
周りを見ている。
「…藤ヶ谷さん」
嫌な予感が
俺の胸をざわつかせた。
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作者名:椿 沙羅 | 作成日時:2018年1月12日 9時