09「積極的」 ページ29
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ーピンポーン、ピンポーンッ!
裕「誰だよ!こんな時間に!」
制服に着替え終わって
そろそろ出ようとした時。
インターホンが鳴った。
裕「は?何でお前が」
有「おはよう♪来ちゃった♪」
裕「来ちゃったって…おい!勝手に入るなよ!」
俺の話を聞かずに、中に入って行ってしまった。
なんなんだよ。有紗のやつ。
有「一緒に学校に行こうと思ってさ♪」
裕「はい?」
有「いいじゃーん♪たまには幼なじみなんだし!」
裕「意味わかんねぇし。」
その時、俺の携帯が鳴った。
LINEをチェックすると。
A>おはよう。ちゃんと起きてる?
裕「…起きてるっつーの」
AのLINEに
思わずにやけてしまう。
有「……玉ちゃん、ニヤニヤしすぎだから!誰からー?」
裕「誰だっていいだろ。ほら、学校行くぞ」
有「はーい!」
・
・
宮「あれれ〜2人で登校かい?」
裕「うるさい。」
校門の前でばったり宮っちに遭遇。
はぁ〜。勘弁してくれよ。
有「そうそう♪ラブラブでしょ♪」
宮「…有紗ちゃん。
まあ、そうだね♪」
裕「勘弁して…」
有紗、なんのつもりなんだよ。
いつもと様子が違いすぎる。
宮「あれ?今日は車じゃないんだ…」
裕「は?」
宮っちの目線に目を向けると
Aが歩いてくるのが見えた。
有「…」
裕「A!」
俺はAのそばまで駆け寄った。
「あ、おはよう」
裕「おはよう!…じゃなくて、何で歩きなんだよ」
「いや、気分かな…」
裕「だったら、俺に連絡してくれればいいのに」
「だから、朝LINEしたよ?」
裕「あ…」
「返事がなかったから…もう家出たと思って」
あのLINE返さなかったから
あー!!何やってんだ!俺は!
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作者名:椿 沙羅 | 作成日時:2018年1月12日 9時