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高鳴る感情を抑えつつ、
家路を歩いていると。
有「あ!玉ちゃんだ!」
裕「有紗、か。」
買い物袋を持った有紗が笑顔で
俺のそばに駆け寄った。
有「心配したんだよ!桜木さんが倒れてから
玉ちゃん、教室に帰って来なかったって
宮っちが言ってたから…で、桜木さんは大丈夫なの?」
裕「Aは大丈夫。
俺が看病して家まで送ったから」
有「へ、へぇーそうなんだ。
でもいつも迎え来るのに、よく一緒に帰れたね!」
裕「それは色々、ね!」
有「……そうなんだ」
有紗の表情がいつもと違うのが分かる。
裕「なんだよ?元気ないじゃん」
有「あ、ううん!何でもないよ!」
裕「そ、そっか…」
いつも元気な有紗が元気ない姿を見ると
調子狂う。
有「じゃ、私はこれで!また明日ね!」
裕「ちょっ!」
逃げるように行ってしまった。
裕「…変な奴」
ー・・この時、有紗の様子がおかしかった原因が
俺だってことに気づかなかった。
・
・
有「っ…玉ちゃんのバカ」
ずっと一緒にいたのに…
玉ちゃんの中には
桜木さんなんだね。
私の事、幼なじみとしか思ってないんだ。
分かってた、分かってたのに!
有「…っ」
でも、辛いよ。
…玉ちゃんじゃなくて
裕太って呼びたかった。
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作者名:椿 沙羅 | 作成日時:2018年1月12日 9時