０２２ ページ23
＊＊YOU side
あれから仕事は順調で、
渡辺くんも普段通りに接してくる。
、、相変わらず生意気だけど。
それに渡辺くんが変なこと言うから
まともに目黒くんの顔を見れない。
あいつ、いつかシバいてやる！
渡辺「A、俺と舘さんこれから向こうの社の人と会食でこのまま直帰するから」
「…わかった」
宮舘「君たちもキリのいいところで帰っていいから」
目黒「分かりました」
渡辺「まあ、何かあったら連絡して」
「はい」
肩をポンポンと叩かれて二人は行ってしまった。
目黒「それじゃ早くやっちゃいましょうか」
「そうだね、、」
向かいに座る彼を見て手を動かした。
無言で作業を続ける私たち。
って、私って何で渡辺くんに言われたからって
目黒くんの顔をまともに見れないんだ？
……変な風に考えすぎだよ、私って。
「はぁ……」
目黒「え、いきなりため息？どうしたんですか？」
「あ、ごめん。なんでもないの」
すると、目黒くんは立ち上がって
私のパソコンを覗き込んだ。
……って、肩当たってるんだけど。
しかも、顔近いから！
目黒「っ……あ、なんだ。何かトラブったのかと思った。」
「紛らわしいね、ごめんね。」
目黒「謝らなくてもいいですけど、、」
スっと離れて元に席に戻った目黒くん。
肩の力が抜けた気がした。
そんな時に、外の方から
激しい雨音が聞こえた。
「えっ！？雨！？」
目黒「うわぁ、、マジかよ」
窓から外を眺めると地面を叩きつけるような雨音。
ゲリラ豪雨なのかな？
今日雨予報なんて出てたっけ？
「……すぐ止むといいんだけど」
目黒「……ですね」
「傘持ってないよね？」
目黒「……ないです」
部屋の中でとくに会話することなく
外を見る私たち。
ふっと渡辺くんと宮舘さんは
大丈夫なのかなと心配になった。
「あの二人大丈夫かな……渡辺くんに電話してみようかな」
目黒「…っ」
「ほら、宮舘さんは分からないけど
渡辺くんはやわだから濡れたら風邪引きそうじゃない？(笑)」
目黒「……」
「こんなこと本人に言ったら怒られるけど、、(笑)」
何だか居心地が悪い。
会話を弾ませようと渡辺くんを話題に出したんだけど
目黒くんはずっと顔を向けないから
表情が読めない。
そのせいなのか、少し怖いと思ってしまった。
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
