０１６ ページ17
＊＊YOU side
離れたくても腕の力が強くて離れられない。
細いくせにどこにそんな力があるのよ。
「っ、、はなし、、っ」
渡辺「無理」
自分勝手もいいとこ。
しかも会社で何をされてんのよ。
渡辺「…ふっ、、えろい顔だな」
「なっ、、」
渡辺「このまま続きしてやってもいいけど
さすがに勤務中はまずいよな(笑)」
「そんなこと言える立場じゃないでしょ、キスしといて」
渡辺「ぷっはは、、それもそうだな(笑)」
書類ファイルを渡して
渡辺くんはそう笑いながら言った。
……何だ、笑うと可愛いじゃん。
なんて心の中で思った。
渡辺「されたくなかったら、嫉妬させんなよ」
「馬鹿なこと言わないで」
渡辺「馬鹿なことね〜…まあ、いいか。
Aはさ、欲求不満とかねぇの？」
「は？」
渡辺「何年彼氏いないの？」
「……」
バカバカしい質問に私は答えたくないから
この資料室を出ようとする。
渡辺「あれ？ノーコメントかよ。笑」
「答える必要ない」
と、資料室を後にした。
最近の男どもはくだらない質問ばっか。
「……疲れる」
ドアを背にしてボソッと呟いた。
それに唇が熱い。。
あんな濃厚なキスなんて久しぶりだったから。
欲求不満なのかな、ほんとに。
「あ、深澤。あったよ」
深澤「そか！あれ、渡辺は？」
「っ…知らないわよ」
深澤「…ふーん」
デスクに戻ると深澤に渡辺くんのことを
聞かれたけど、知らないと言った。
ほんとはわかってるけど。。
すると深澤は立ち上がり
ボソッと呟いた。
深澤「口紅取れてるけど？」
「なっ！」
深澤「…直してこいよ」
「…っ…」
多分私の顔は今真っ赤だろう
熱が頬に集中するのが分かる。
私はポーチを持ってトイレに向かった。
深澤「……やってくれたな、渡辺」
また一人の感情が変わりつつあるなんて
知らなかった。
･
･
･
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 825人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
