０１５ ページ16
＊＊YOU side
社に戻って、さっきの目黒くんのことが気になった。
何で言葉遮ったのかな、、。
もしかしてあまり知られたくないとか
そしたら、私無神経だったよね。
「はあ、、」
深澤「大丈夫か？帰ってから元気ねぇぞ」
「…ん、深澤」
深澤「なんだよ」
「いや、何でない」
深澤「は？」
深澤に相談しようと思ったけど
何だかそんな気になれなくて言うのをやめた。
「……」
罪悪感で頭がいっぱいだ。
言われたくないことをこれから仕事する人達の前で
言おうとしたんだから。
「あれ？……あ、ちょっと資料室行ってくる」
深澤「？、あいよ」
用意してたはずの書類がない
あれ？忘れたのかな…。
「相変わらず薄暗いんだから、絶対照明変えた方がいいって」
資料室の照明について愚痴りながら
部屋の奥に入って書類ファイルを探す。
「やっぱり持っててるよね、、何でないんだろう」
渡辺「それは俺が持ってるから。ここに来させるために」
「っ…えっ、渡辺くん。何で」
薄暗い部屋の中、渡辺くんがどんな表情をしてるのか
正直分からない。
でも、声のトーンが低くて怒ってるようにも聞こえる。
って、書類ファイルを渡辺くんが持ってるなんて
策士過ぎるでしょ、この人！
渡辺「A、あいつ誰だよ。」
「あいつって、、」
渡辺「目黒だよ、。お前の意識がアイツに集中して今
上の空だよな。俺を嫉妬させて楽しい？」
まさかの壁ドンされて、渡辺くんの顔と身体が近くて
心臓がドキドキする。
「ちょっ、、顔近いよ。それにそんなつもりは」
渡辺「ふーん。じゃ、あいつとはどういう関係？
まさか、ふしだらな関係とか？」
「そんなわけないでしょ！…目黒くんは」
変なこと言い出した渡辺くんに怒りが湧き上がる。
でも、これは言っていいの？
「っ…」
渡辺「やっぱ、ふしだらな関係なんじゃん」
「そんなこと…！」
渡辺「…A、俺さこれでも我慢してんの
このままキスしていい？」
「……っ、目黒くんは私の妹の恋人なの。もうすぐ結婚する」
渡辺「なるほどね。……だからってこの先何が起きるか分からねぇよな」
「何言って、、変な妄想しないでよ」
渡辺「…妄想ね。だったら、これでも妄想だって言える？」
「っ…んっ…！…」
薄暗い部屋の中で、渡辺くんは私にキスをした。
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
