０１３ ページ14
＊＊YOU side
エレベーターに入り階のボタンを押した。
私たちの他に何人か社員やOLがエレベーターに入っていく。
女の人達は渡辺くんをチラチラ見てるのが分かる。
渡辺「……」
「……」
チラッと本人を見れば
視線に気づいてるのか気づいてないか
資料に目を通していた。
「…モテ男」
渡辺「なんか言った？」
「…地獄耳」
渡辺「お前、後で覚えとけよ」
「……すみません」
ボソボソ言ったことが全部本人に聞こえてるとは
、、ほんとに地獄耳だと思う。
エレベーターから降りれば、
見覚えのある背中が見えた。
「……あっ！目黒くん！？」
目黒「え、…何で…」
私の呼び声に気づいた麻矢の結婚相手の目黒くんが
驚いた顔をして片手に缶を持っていた。
「驚きすぎだよ(笑)。会社員って聞いてたけど
まさか一緒に仕事するなんて！」
目黒「一緒って…あ、挨拶しに来る先方って」
渡辺「渡辺です、、よろしくお願いします」
目黒「こちらこそ目黒です。よろしくお願いします」
麻矢の恋人でもうすぐ結婚する目黒くんと
まさか一緒に仕事するなんて
これは後で麻矢に報告だね。
「あ、ごめん。皆さんはどこにいるかな、、会議室？」
目黒「案内しますね」
渡辺「…お願いします」
でも、何か元気ない？
仕事だから緊張してるのかな。
目黒「……っ」
見えないところで目黒くんの表情が
辛そうに浮かんでるなんて思いもしなかった。
→
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
