０１２ ページ13
＊＊YOU side
「私と渡辺くんですか？」
部長に呼ばれて話を聞くと
私と渡辺くんとペアで先方と一緒に仕事すること。
部長「そうだ、向こうもふたり指名だから
立花は今抱えてる仕事多いけど出来るか？」
「大丈夫です」
部長「そうか！でも無理するな、何かあったら渡辺
フォロー頼むな」
渡辺「もちろんそのつもりです」
仕事の顔して部長にそう言った彼。
何で渡辺くんと一緒なんだろ。
ここ数日、仕事の様子を見たけど
ミスもない、テキパキしてて
…まあ、抜擢される理由も分かるけど
部長「先方には連絡したから、今からちょっと挨拶がてら行ってきてくれないか？」
「「分かりました」」
資料を貰い、私達は先方の会社に向かった。
「えっと、、」
渡辺「お前、方向音痴？」
「ち、違うわよ！」
いや、違わないけど何か悔しいから否定した。
スマホの中に搭載されてるマップ見てると
「あっ！ちょっ、、！」
渡辺「アホ、Aについて行ったら日が暮れるわ
スマホ借りるぞ」
「……はい」
スマホを取り上げられ慣れた様子でマップを見て、渡辺くんの後について行く。
でも一つ気づいたことがある。
「もしかして歩幅合わせてくれてる？」
渡辺「っ、うるせぇよ」
「あ、照れた！」
渡辺「調子乗るな！また抱き締めるぞ」
「なっ、、」
ちょっと照れた表情が可愛いと思ってたら
また変なこと言い始めた。
ムカついてじっと睨むと、ぷッと笑った。
渡辺「お前わかりやすいな(笑)」
「……うるさい！」
渡辺「ふっ、、あ…ここだ」
「え？あ、ほんとだ」
うちの会社から徒歩で行ける範囲で
道なりも覚えやすい。
方向音痴の私からしたらありがたい。
渡辺「ふーん、なるほど」
「何がなるほどなの？」
渡辺「はい、スマホ返すわ」
「え、あ、、ありがと」
渡辺「番号入れといたから♬やっとAの連絡先ゲット〜」
「あっ！いつの間に！」
スマホを取られたことをすっかり忘れてたけど
何て手際がいいんだろうね！
渡辺「そんな顔しても怖くねぇよ。さて、行こうか」
「……絶対、電話出ないから」
渡辺「そんなことしたらどうなるか分かってる？」
「……すみません」
一枚も二枚も上手。
ドキッしたのは内緒にしとこう。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 825人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
