夜兎兄妹の真ん中っ子ちゃん

第八訓 犬猿の仲って言うけど本当に犬と猿は仲が悪いのだろうか？ ページ10

Aside



神楽に街を案内してもらいながら夕飯の買い物をしていた時のこと



少し前の店に買い忘れがあったことを思い出し、神楽にその場で待っていてもらった



買い物を終えて待っていた神楽に声をかけようとすると…







神楽｢ドゥルルルル ドゥルルルル ドゥルル〜♪｣




突然独特な雰囲気の歌を口ずさみ出したので思わず電柱の後ろに隠れてしまった



びっくりした…



何の歌だろう…(苦笑)







｢そこのチャイナ道端で騒音を撒き散らすのはやめなァ｣




声のした方を見ると亜麻色髪の黒服の男の子がいた




神楽｢おいサド私の美声を騒音扱いするなヨ！！私と世にも○妙な物語に謝るヨロシ｣



沖田｢そういや今夜だったねィ。だがおめーみてーなガキにゃ世にも○妙な物語は早すぎるんじゃねーかィ、おとなしくEテ〇でも見てなァ｣



神楽｢私をガキ扱いすんじゃねーヨ！！そーいうお前はN〇Kでみん〇のうた永遠に聞いてればいいアル！！｣






ケンカかとも思ったけど内容のレベルが低いというか…二人とも内心楽しんでそうというか…実は仲がいいのではないかと思ってしまう



そろそろ出ていった方がいいかな








A｢神楽〜、遅くなってごめんね｣



神楽｢A姉！｣


タッタッタッと駆け寄ってくる神楽






A｢あの人は神楽の友達？｣



神楽｢友達なんかじゃないアル『けんけんの仲』ってやつネ｣ﾑｽｯ



A｢それを言うなら『犬猿(けんえん)の仲』じゃ…｣



神楽｢んーどっちでもいいネ、それより早く帰ろうヨ！｣



A｢そうだね、わっ…！｣






神楽に手を引かれるまま走りだす



去り際に一瞬その黒服の人と目が合った…気がした

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