夜兎兄妹の真ん中っ子ちゃん

第二十五訓 急変 ページ32

Aside


次の日、神楽と買い物の帰り道



神楽｢ねーねAねぇ、パピーいつ帰ってくるあるか？｣


A｢手紙には今日帰れそうって書いてあったからもうすぐ帰ってくるかもね｣






｢そこのお嬢さん達、おつかいとは精が出るなァ｣


A・神楽｢パピー！｣






二人でパピーに思いっきり抱きついておかえりなさい、を言う


パピーもただいま、と言って頭を撫でてくれた






神晃｢二人ともいい子にしてたか？｣


神楽｢うん！パピーがいなくてもちゃんといい子にしてたある！全然大丈夫だったあるよ！｣


神晃｢そ...そうか？(地味に傷つくんだが...いや、良い事だ！...たぶん)｣


A｢えへへ、早く帰ろう！マミーも神威も待ってるよ｣







〜


A｢ただいま......…！？......マミー！！｣





家に帰るとマミーが苦しそうに咳をして血を吐いていた


神威はマミーの手を無理やり引っ張ってどこかに連れていこうとしている


私はマミーに駆け寄る





A｢マミーしっかりしてマミー！｣


神楽｢神威！マミーを...マミーをどこに連れていくの...？パピー！｣





神楽の声を聞きつけて部屋に入ってきたパピーは神威に何か言うと神威もボソリと言葉を返した







ズドォォォォォォォォン！！！！







突然何かが破壊されたようなものすごい音が響いた



目を開けると神威とパピーはいなかった



急いで外に出ると家の前の塀に穴があいて壊れていた





A｢パピーっ神威っ............！？｣





私は見てしまった



神威がパピーの腕を吹き飛ばすところを





A｢…っ神威何してるの！！やめて！！｣







どれだけ叫んでも神威は止まらない



それどころかパピーまで暴走して神威に襲いかかっている







なんで

どうして

こんなのわけが分からない







私は神威に飛びついて後ろから抱きつく



神威は動物のような声をあげて暴れる



思いっきり力を入れないと振りはなされてしまいそう






A｢もうやめて！！このままじゃ神威もパピーも死んじゃうよ！！｣



神威｢うがァァァァッッッ｣









ブシャァッッッ









.....................。

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