夜兎兄妹の真ん中っ子ちゃん

第二十四訓 前夜 ページ29

Aside



それから半年が過ぎた



神威とは口をきかないわけではないし避けられているわけでもない



それなのに私と神楽は神威との間になんとなく見えない壁ができてしまった気がしていた









そんなある日









神威｢神楽、A...。今日は兄ちゃんと一緒に寝てくれないか｣







突然の神威の言葉にびっくりしながら神楽と目を合わせてニッと笑う







神楽｢最近よそよそしいと思ったらそういうことあるか！神威ったらシャイボーイあるな〜｣






神楽...それはちょっと違うかも(汗)






A｢三人で一緒に寝るの久しぶりだね〜｣








その夜、二人で神威をはさんで寝た









神威｢お、おい...手握るなよ、寝にくいんだけど｣



A｢もしかして照れてるの？｣



神威｢べ、別に照れてねーよ...つか離せ！｣



神楽｢や〜だね！ぷりてぃーな妹が手をつないでやってるね、素直になるよろし！｣



神威｢はぁ、たくお前らいつの間にそんなませた言葉覚えて......ふっ、あははは｣



A・神楽｢ふふっ、あははは｣








三人でこんなに笑ったのはいつぶりだろうなぁ...








その後、私も神楽もずっと神威の手を握って離さなかった








ここ最近、私たちは神威が近くにいるはずなのに遠いところに行ってしまったような気がしていた







でもきっともう大丈夫







これからどんな事があっても








兄妹三人...家族五人...








ずっと一緒にいられますように...

お知らせ！→←第二十三訓 すれ違い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す