第二十一訓 心配 ページ26
Aside
A「今からご飯作るから神楽はマミーと一緒にいてね」
神楽「うん!」
江華「いつもごめんね、本当は母さんがやるべき事なのに…」
A「ううん、いいんだよ。マミーには病気を治すことだけ考えて欲しいの。だから家のことは私たちに任せて」
江華「そうね…ありがとうA」
〜
マミーは私が物心ついた頃には病気でベッドの上にいることが多かった
何の病気なのかも、どうやって治すのかも知らない
パピーだけがそれを知っていて病気を治すための薬を宇宙に探しに行っている
神楽はまだ小さいから家のことは私と神威でやっている
マミーは私たちに負担をかけてしまっている、と思って時々悲しそうな顔をする
それを見ると心が少し苦しくなる
神威「…A…おいA」
ハッとして振り返ると買い物から帰ってきた神威がいた
神威「ボーッとしてたけど大丈夫か?」
A「大丈夫っ、ちょっと考えごとしてただけ」
神威「ならいいけど、買ってきたもの冷蔵庫に入れとくからな」
A「うん、ありがとう……っ神威また怪我したの…!」
神威「こんなの怪我したうちに入んねーよ」
神威は身体の後ろに傷だらけの手を隠す
神威は街の不良から私たちを守るために外で喧嘩をしてよく怪我をする
A「私嫌だよ…神威ばっかり痛い思いするの…私も一緒に」
神威「だめだ、Aはアイツらに会っても戦えないだろ。兄ちゃんは大丈夫だから心配するな」
A「でも…」
神威「俺はAが家事を手伝ってくれてすげー助かってるんだ。特に料理、料理だけは俺全然できないからな」
A「たしかに神威が作ったご飯真っ黒で苦かったなぁ…」
思い出すと口の中が苦くなってくる
舌べらをべーっとだす
神威「わっ、悪かったな不味くて!!本当は俺だって上手くなりたいんだよ…」
A「それなら一緒に練習しようよ! これなら私も神威の力になれるから。さっはやくはやく〜」
神威「しょうがないなぁ、でも今日の晩飯が真っ黒になっても知らないからな」
A「うーん、もし真っ黒になっちゃったらパピーの頭にのせてあげるよ。前に『あーあ、黒くてふっさふさの頭に戻りてぇ(泣)』って言ってたから!」
神威「プグッ…」))←ツボった
〜補足〜
Aは決して卵かけご飯しか作れないわけではない
普通に料理は上手
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雫(プロフ) - 華姫さん» こちらこそ、読んでいただき嬉しい限りです。私も更新頑張ります(笑) (2021年9月9日 0時) (レス) id: d4a7c4c606 (このIDを非表示/違反報告)
華姫 - 雫さん» 雫様、コメントありがとうございます!私が神楽の姉妹小説に目覚めたきっかけと言っても過言ではない『神楽の2歳の妹が可愛すぎる件について』の作者様が私の小説を読んで、しかもお気に入り登録もしてくださるなんて…もう幸せです。沖田の妹の方も更新頑張ります! (2021年9月4日 14時) (レス) id: efc99807a4 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 一番最初のお気に入りゲットです!応援しています。沖田の妹の話も大好きです!頑張ってくださいね! (2021年9月4日 11時) (レス) id: 1486b8d908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華姫 | 作成日時:2021年9月3日 23時