第十七訓 昼寝しすぎると夜眠れなくなる ページ22
Aside
ある日の昼下がり
神楽は友達の家に、新八くんはお通ちゃんというアイドルのライブに出かけていた
万事屋にいるのは私と銀さんと定春だけ
銀さんは顔の上に開いたジャンプを乗せソファで、定春はその横の床で寝ている
ある角度から見れば白いフワフワがふたつ並んでいるように見えて面白い
暇を持て余し窓の外を見る
天気がいいから散歩してこようかな
銀さんたちを起こさないようにそーっと歩いて部屋の戸を開けようとした時
銀時「出かけんのか?」
銀さんが薄目を開けてこっちを見ていた
起こしちゃった?
それとも元から起きていたのかな?
A「うん、ちょっと散歩してくるね」
銀さんと新八くんには、万事屋で暮らすうちに自然と敬語が抜け今ではタメ口で話すようになった
銀時「そうか……ふわぁ〜ぁ……気ぃつけて行けよ……」
大きなあくびをしてそう言いながらまた目をつぶる
だらけているように見えてもこうやって気にかけてくれるのが銀さんのいい所のひとつだと思う
〜
街を歩いている時周りからこんな声が聞こえた
「ちょっとちょっと、あの傘さしてるの夜兎じゃないかしら」
「やーねぇ、何しに来たのかしら」
夜兎は宇宙中から嫌われた種族だからこんなこと言われるのは慣れている
ただ地球の場合、夜兎は一般人の間ではそこまで有名ではないらしい
だから地球で夜兎に対するヘイトを聞いたのは初めてだった
顔を上げると少し違和感を感じた
声の主と思われる女性二人組は私と全く違う方向を見て話している
その先で傘をさした大柄な男が路地裏に入って行くのが見えた
夜兎だ…
そういえばパピーが言ってた
神威は春雨の夜兎族のみで構成される第七師団にいるって
あの夜兎が春雨なのかすら分からないけど、動かずにいられなかった
私は路地裏に消えた夜兎の後を追った
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雫(プロフ) - 華姫さん» こちらこそ、読んでいただき嬉しい限りです。私も更新頑張ります(笑) (2021年9月9日 0時) (レス) id: d4a7c4c606 (このIDを非表示/違反報告)
華姫 - 雫さん» 雫様、コメントありがとうございます!私が神楽の姉妹小説に目覚めたきっかけと言っても過言ではない『神楽の2歳の妹が可愛すぎる件について』の作者様が私の小説を読んで、しかもお気に入り登録もしてくださるなんて…もう幸せです。沖田の妹の方も更新頑張ります! (2021年9月4日 14時) (レス) id: efc99807a4 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 一番最初のお気に入りゲットです!応援しています。沖田の妹の話も大好きです!頑張ってくださいね! (2021年9月4日 11時) (レス) id: 1486b8d908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華姫 | 作成日時:2021年9月3日 23時