春、恋に落ちて。

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お互いの気持ちが通じ合ったはずなのに、付き合ったりは出来ない。





でもいいんだ、玉森裕太のそばにいられるならどんな形でも…




…これからもっと苦しむことになるとは、この時のわたしには知る由もなかった。




ことを終え、ベッドの上で玉森裕太がたばこを吸っていた。




その表情もたまらなくて、後ろからぎゅっと抱きついた。
わたし、こういうことするタイプじゃなかったのになあ笑




「ふふっ、Aってこんなことするタイプなの？笑」




わたしの気持ちとシンクロしている玉森裕太。笑




「…いや、そんなタイプじゃないんだけどな笑」




「かわいいからいいよ」



可愛いだなんて言われることないから
それだけで恥ずかしくなってしまう。




「…だめだ、裕太といるとペース狂うな笑」



そういうと、くるっとわたしの方を向きなおして




「俺がAのこと狂わせちゃおうかな笑」




なんて言ってキスする。




人気者だもん、独り占めできるだなんて思ってない。




寂しい時に、人恋しい時に、呼んでもらえればいい。
あなたの心の隙間を埋めてあげたい。




こんな女、楽勝だろうな。
自分でもこんなに攻略しやすい女になるとは思わなかった。




周りの人に言ったら止められる恋だろう。
でもいいんだ、わたしがいいって言ったの。




傷ついてもいい。

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