春、恋に落ちて。

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仕事を終え、ジムへと向かう。
来週からの撮影に向けて更に体を絞るためだ。
しばらくの間はクラブにも行かず、お酒も飲まない。
一応仕事にはストイック。




トレーナーと1対1でのトレーニングをこなし、自宅へと帰る。
自宅へ帰ったら半身浴、そしてインスタの更新。
溜まったメールやLINEも一気に返していく。




いまは仕事が楽しいし、好き勝手遊ぶのも楽で恋人を作る気もない。
異性からのラブコールもうまく交わす。




スマホを置いて眠ろうかと目を閉じたときにLINEの通知音が鳴った。




誰だろう？ずっと連絡してくる人たちは通知も切っているのに。
もう一度目を開けスマホをとる。




「あ、玉森裕太。」




［昨日はありがとう。また飲みに行かない？］




なんか意外。昨日限りだと思ってた。




［こちらこそありがとうございました。
大きい撮影が来週にあるのでそれ終わったらでよければ！］




送信してすぐに既読がつき、
［了解］
と短い返事が来た。




他の異性だと食い下がって来たりするんだけど、人気アイドルの玉森裕太はそんなこともしないんだ笑




そりゃ相手に困ってないだろうし、当たり前か。




お互いにちょうどいい遊び相手だな。




そんな風に思っていたのにスマホを開こうとした瞬間またLINEが来た。




［やっぱ来週まで待てないんだけど］

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