春、恋に落ちて。

3 Yuta side ページ3

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アラームの音で目を覚ました俺。
あれ、昨日誰と寝たっけ？
良い感じにお酒も効いてすぐに思い出せない。





えっと〜ちょっと有名な子。
なんだっけ、あのモデルの子だ。
あー、Aだ。
今までもモデルの子とは何人か寝てきたけど、昨日のAはなかなかよかったな。




LINE交換したっけ？
と、スマホを見る。いたいた、A。




またやりたくなったら呼ぼうっと。




溜まったLINEの通知にはずらーっと女の名前。
会いたいだの、寂しいだの鬱陶しい。
彼女づらする女までいてほんっとうにダルい。
そういう女は速攻でブロックする。





だって俺、玉森裕太だし。相手に困ってないし。
都合の良い関係が理解できない女はいらなーい。
俺がちょっと口説けばみんなやらせてくれる。




アイドルとして人気になればなるほど俺の女癖は悪くなっていった。




身支度をしてホテルを出て仕事へ向かう。
クラブには本当に行かないけど、毎日女と遊びすぎてこんな朝を迎えるのももう数えきれない。




まあ、どうせ俺アイドルだし。
結婚もまだまだできないだろうから、それまですきなだけ遊ぶって決めてるんだ。




にしても、人肌恋しい。
なにしてても、どんな美人モデル抱いても寂しくて、満たされなくて。




でもそれを口に出すのはすげえ怖くて。




傷つくのも気遣うのもめんどくさくて不特定多数と寝るのが一番楽。




今日は仕事終わったら直帰しよ。

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