にじゅうはちわ ページ31
乱「っ!?
な、なんでここにAちゃんが…!」
無「ほう、お前も私を殺しに来たのか?」
『違う、私はあなたを殺すためにここに
来たんじゃない。』
無「では、この私を助けに、か?
笑わせるな、この私がこんなガキ相手に
負けると?ふっ」
乱「っ!」
見るからにらーくんは無花果さんに押されている。
いくららーくんでも厳しいのかもしれない。
『私は無花果さん、貴方にずっと聞きたかった
ことがあります。』
無「なんだ?
今なら答えてやらんこともないが」
『孤児院の先生たちは、いえ、孤児院自体、
本当に潰したんですか?』
無「はっ?何を言い出すかと思えば…。
そんなことを聞くためにわざわざここに?
本当にお前も貴様もバカだな。」
『では、そこで暮らしていた子供たちはどうなったのか。』
乱「みんなみんな、こいつのせいで死んだんだ!!」
『違うんだよらーくん。
多分、無花果さんはあの孤児院を移転させたんだ。
自分のためでもあり、私達のためでもあり。』
乱「何を言っているの…?」
無「全く、下らんな。
何故私がそんなことをしなくてはならん」
『貴方がこのヒプノシスマイクを作った
本当の理由は何でしたか?』
無「何?」
『そう、暴力をなくし、差別をなくすため。
そうではなかったのですか?』
無「黙れ」
『だから、それを実現させるために今、
洗脳するための子が必要だった。』
無「黙れ」
『そこから私達二人を連れた。
でも私達がいつ心寂しくなり、孤児院に
勝手に戻るかなんてわかったものじゃない。』
無「黙れ」
『その為孤児院を遠くに離して、私達に
もう二度と戻らせないようにした。
でも自分のもつ力に呑み込まれた貴方は、
今のように…。』
無「煩い!煩い煩い煩い煩い煩い!
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!」
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作者名:湯たんぽぽ | 作成日時:2019年2月2日 17時