にじゅうろくわ ページ29
昨日のデータ吹っ飛びました…。
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あれから数時間が経ったころようやく
私は目が覚めた。
でもそこはさっきまでらーくんと会話を
していた場所ではなく、
真っ白な何もない部屋だった。
生憎、鎖で手足を拘束されているものだから、
移動しようにも不可能だ。
『…無花果さん…』
きっとらーくんは既に無花果さんの元へ
向かっているのだろう。
無花果さんだって決して弱い訳じゃないし、
そんな簡単に殺されるような人ではないと思う。
帝「おーい!乱数ー!!遊びに来たぞー!」
幻「帝統、もう少し静かにできないのですか。
近所迷惑ですよ。」
帝「わりぃわりぃ」
あの声は有栖川帝統と夢野幻太郎。
外からか。
ワンチャンこっちから声を出せば届くか?
いや、今は人の命がかかっている、
んなこと考えている暇はない。
『助けてくださーい!!!
ここにいます!!!』
あまり大きな声を出すのは得意な方ではない。
帝「なぁ、幻太郎、今中から女の声…。」
幻「確かにわっちにも聞こえましたえ。
でも帝統、鍵どうしはりますん?」
帝「今回ばかりは仕方ねえ、蹴り破る!」
幻「方法はそれしかありませんか。
気をつけてくださいね。」
バンツ
帝「探すぞっ!」
幻「はいはい」
『ここです!白い部屋にいます!』
帝「白い部屋?ここか!
幻太郎!多分ここだ!」
幻「ここに鍵は、かかってませんね。」
ガチャ
帝「ってお前さっきの…」
幻「おやおや、これは大変ですね。」
『私はいかないといけないとこがあるんです!
とりあえず話は行きながらするので、
この鎖をはずしてください!』
帝「お、おう!」
カチャカチャ
『近くに車を止めています。
乗ってください。』
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作者名:湯たんぽぽ | 作成日時:2019年2月2日 17時