53:(裕太) ページ3
見てるこっちが辛くなるくらいAは無理に元気に振舞ってるけど、さっきの事で動揺してることくらい顔を見れば分かる。
玉「帰ろ。」
少し前を歩くAの腕を引いてレジの方へ向かうと、パッと手を離された。
玉「あ…ごめん」
『違うの…誰かに見られたら裕太が困ると思って…ごめんね』
少し赤らんだ頬を見せながら俯くAを見て、不覚にも可愛いと思ってしまった。
早くここから出してあげたい一心で手を握ってしまったけど、よくよく考えると普通こんなことしない。
ていうか、こんな時まで俺のことに気遣ってさ…いい人すぎるんだよAは。
玉「ごめん、気遣わせて。出よっか」
『うん！』
レジを済ませて店を出ると、少し先にさっきの2人が歩いてた。
そりゃそうだ。俺の家とあの人の家方向同じだもん。
Aも多分気付いてて、さっきから下ばっかむいて歩いてる。
玉「ちょっとさ、寄り道しない？」
裏道に入り、よく行く道をどんどん進んだ。
玉「ここ、俺のお気に入りの場所。
特別に教えてあげる」
『公園…？』
玉「…とも言えないくらいちっちゃいけどね。
でも人来ないし、めっちゃ落ち着くの。
俺もよく気分転換したい時とかに来てる」
『確かに…すっごく落ち着く。
ありがとう…そんな大事な場所、私に教えてくれて。』
嬉しそうに、でもどこか悲しそうに笑うAを見て、
抱きしめたい…素直にそう思った。
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たま(プロフ) - ころたさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張りますので、よろしくお願い致します(*^_^*) (2018年8月29日 4時) (
レス) id: dc8edcc4d7 (このIDを非表示/違反報告)
ころた - とても面白いです！！更新がんばってください！待ってます(*^◯^*) (2018年8月27日 0時) (レス) id: 9af24d5297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たま
| 作成日時：2018年6月26日 23時
