303:(裕太) ページ4
でもその「もしかしたら」の心配は、呆気なく終わった。
朝起きて仕事の準備をしていると、顔色の悪いAがトイレから出てきた。
玉「どうしたの?」
『んー...生理痛が。今日来ちゃった』
玉「あ...そうなんだ。今日式の事で話聞きに行くって言ってたよね?また別の日にしよ」
『大丈夫。薬飲めば行けると思うから』
玉「そっか」
7割...いや8割デキてると思ってたから、ちょっとびっくりした。
これから結婚式だって控えてるし、俺の仕事も落ち着いてるわけじゃないからデキてなくて少し安心した反面、赤ちゃんができる事って意外と難しいのかな...って少し複雑な思い。
それはAも同じだったみたいで。
『赤ちゃん...できてると思ってた』
玉「...うん、そうだね」
『何か...作ろうって作った訳じゃないから良かったって思うけど、次もダメだったらどうしようって不安になっちゃった』
玉「何言ってんの。そんな心配しなくていいって」
『だよね...ごめん』
朝から重い空気。別に誰も何も悪くないから、余計にこの空気がひたすら続く。
玉「ねえ!もうこの空気やめよ。俺ももう仕事行かなきゃだし。元気だして?ね?」
Aをギューッと抱きしめてそう言うと、そうだね。って彼女も笑う
結婚式も全て終えて落ち着いてから、子供は作ればいい。
...なんて俺は、甘く考えていた。
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たま(プロフ) - ゆゆさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(*^_^*)これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します! (2018年1月22日 17時) (レス) id: 0eeb0c0a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!完結しても読み続けたいと思います!新作楽しみにしてます! (2018年1月22日 10時) (レス) id: 5f259c3649 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たま | 作成日時:2017年9月1日 1時