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次の日も朝から学校へ行くと、先生は座って昨日のワークの答え合わせをしていた。
『...おはようございます』
玉「おはよ。じゃあ今日はこれね」
いつもの様にバンっとワークを目の前に置かれ、また勉強の時間が始まる
玉「...そういやさ、お前の両親って共働き?」
滅多に喋りかけてくることのない先生が、珍しく口を開く。しかも親のことを。
『違うけど、何で?』
玉「昨日送った時どこも電気付いてなかったから、あの時間でもまだ帰ってきてないのかなって」
『一緒に住んでないから』
玉「...あの大きい一軒家にお前1人?」
『そうだよ』
玉「何で?」
『言わないよ。』
玉「...俺、担任だし」
『担任だからって家庭事情知らなきゃダメな訳じゃないでしょ。普通の高校じゃあるまいし』
全日制の時は学校の先生はある程度生徒の事情を把握してたけど、この学校はそんなこと関係ないはず。
玉「...まあな。でも一応そういうの知っときたいんだけど」
『...じゃあ、先生もなにか話してくれるなら教えてもいいよ?』
だってそうじゃないと、お互いフェアじゃないじゃん。
私だってあんまり話す気にならないことを話すなら、先生だってあんまり話したくない事を話してくれなきゃ。
玉「例えば?」
聞きたいことは沢山あるよ。ミステリアスな人だから、気になる事はいっぱいあるし。先生のプライベートって謎に包まれてるんだもん。
『そうだな...じゃあ、恋愛事情。』
先生の恋愛事情って結構興味あるんだけど。どんな人を好きになってどんな恋愛をするのか。
普段は人に無関心な私が、先生に聞きたいことを考えると色んなことが出てくる。
玉「却下」
まあそうだと思ってたけど。
『じゃあ私も話さないよ』
私がそう言うと、「...まあいいわ。いずれ分かるだろうし」って追求してきた割にはあっさり引かれた。
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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時