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7月に突入して、先生も何だかんだ補習のことは忘れてるかなって密かに期待してたんだけど「放課後、進路指導室な」って、登校したと同時に釘を刺された。
そりゃそうだよ...忘れるわけないよね。
玉森先生怒ったら怖そうだからサボれないし、授業を終えて渋々進路指導室へ向かうと、少し遅れて先生が入ってきた
玉「あっつ...何この部屋。エアコンつけよ」
『勝手につけていいの?』
玉「いーだろ、暑いと集中出来ないし。
とりあえずこの問題集解いて、分からない所だけ質問してきて」
『...適当すぎない?』
玉「2年間全日制通ってたんだろ?その知識あればほぼ解ける」
ほんと...適当すぎるんだけど。
言われた通り問題集を開いて解きながら、チラッと先生の方を見ると、眼鏡を外して携帯を触ってる
『眼鏡...伊達?』
玉「そう。あんま表情とか見られたくないし。でも一日付けてると疲れるわ」
『外したらもっと女の子が集ってくるね』
玉「あいつらっていつもああな訳?」
『さあ。あんなに騒いでるのは玉森先生が来てからだと思うけど』
私がそう答えると、「...めんどくさ」って一言。
『いいじゃん、モテて悪い気はしないでしょ』
玉「高校生相手に嬉しいも何も無いね」
この毒づいた言葉、先生をかっこいいって崇拝してる女子達に聞かせてあげたいよ。
みんなが必死に追いかけてる先生はこんなこと思ってるんだよ、って。
玉「無駄話してると帰れないぞ、それ一冊終わるまで」
今日だけでこれ1冊って...もうちょっと限度ってものを考えてくれればいいのに。
先生の脅し言葉にやられて必死に問題を解いてる私の横で、タバコを吸ったり携帯を弄ったり、用意されてる小さなソファに寝転がって眠ったり、
どこまでも自由奔放な玉森先生。
それでもやっぱり質問をすると的確な説明で返してくれるから、一人で家でするより大分マシなのかな。
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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時