38:(裕太) ページ38
仕事終わり、由佳に呼び出されて居酒屋に行くとガヤとミツもいた。
お疲れー。と声を揃えて言われるから、それに応えてからとりあえず飲み物を注文。
北「そういやこの間のこと解決した?」
玉「...まあ一応。ありがとミツ」
お礼を伝えてると、横でガヤが「なになに?何のこと?」ってうるさいから、ミツが説明しだした。
藤「うわ...やばいねそれ。ミツも気付けよ高校生くらい」
北「いや、本当に大人びてるし分かんないんだって。そんな年齢の子が働いてるなんて思いもしないし」
確かに、Aは私服姿を見ると大人にも見える。
藤「え、じゃあミツは玉の教え子とやったってわけ?」
ガヤの質問はいつも直球すぎてこっちが躊躇うけど、でも正直そこは気になる...
北「...秘密」
そうはぐらかして一気にビールを流し込んでる。
藤「はあ?面白くねえな」
由「あの子なかなかのナイスバディなのに宏光がしないわけないじゃん、ね?」
由佳がそう問いかけると「んはは」っていつもの笑い方でまたごまかす。
藤「なんで由佳がAちゃんの体とかわかるの?」
由「女同士なんだから、服着ててもひと目でわかるよ」
藤「へえ...でも自分の生徒が知り合いに奪われるなんてやだよな、玉」
3人は面白おかしくこの話をしてるけど、俺はかなりモヤモヤしてる。
ミツとAがしてるって考えただけで頭おかしくなりそうだわ。
だってミツは、俺の知らないAをたくさん知ってるって事だろ?
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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時