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『ごめん...なさい...』







玉「謝るとかいらないから理由を言えよ」








先生が私の上から退いたのと同時に、私も起き上がって先生から距離をとる。








『別に理由なんてない...』







玉「は?そんな訳ないだろ。ちゃんと話せ」








『先生には関係ないじゃん。これだって学校にバレたらもう退学でしょ?


だからもう先生も放っておいてくれていいよ』








玉「...お前自分が言ってること分かってる?」








『分かってるよ。』









玉「ミツには何でも話せて、俺には何も言えないの?仮にも俺はお前の先生なのに?」







一瞬寂しそうな表情をした先生を見て、宏光さんが言ってたように、私が思っている以上に先生は心配してくれてるんだって少しだけ胸が痛くなった。








『...宏光さんは特別だよ』








本当に、自分でも可愛くないと思う。








玉「...最近まで俺のことが好きとか言ってたくせに、もうミツ?」








『それとこれとは別じゃん。...でも、そうなっちゃった方が楽でいいかも』








玉「...へえ。じゃあそんな簡単にやめれるんだ?」








『やめれるよ?先生には由佳さんだっているし、少し時間あればすぐにやめれるよ』








その時には、先生に対する気持ちもすべて閉じ込めて、無かったことにしてあげる。





そうすれば先生も一つ問題が減るでしょ?








玉「...とにかく、学校には来い。


三ヶ月はこの仕事辞めれないのは聞いた。三ヶ月経ったらすぐに辞めろ。分かった?」








『学校に言わないの?』







玉「...言わないよ。生徒の将来潰す気もないし色々放ったらかしにしてた俺の責任でもあるから。


どっかでAは絶対大丈夫って...何でも1人でこなす子だって、安心しきってたのかも。」







結局...お母さんと同じこと言ってるじゃん。







玉「だから俺ももっとちゃんと向き合う。今回はちゃんと見てなかった俺のせいでもあるから、もう怒るのもやめるわ。



とりあえず、学校にはちゃんと来て。心配になるから」








今日の先生はちょっと変だ。





いつもより弱気だし、何回も寂しそうな表情をするし。






『先生...ごめんなさい』








珍しく弱ってる先生を見ると、私も本当に申し訳なく思ってきたよ。







玉「ん?...もういいって」








私が謝ると、先生は優しく笑って頭を撫でてくれた。

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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時

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