先生の隣 (ページ30)

今日:11 hit、昨日:25 hit、合計:342,733 hit

30: ページ30

北「めっちゃ携帯なってるけどいいの？」

『いいです...』

チラッと携帯を見ると「どこ」「とりあえず話がある」「明日家行くから絶対居ろよ」って、かなり怒ってる感じの内容ばかり。

北「...で、何でこんな仕事してるの」

宏光さんに聞かれて、自分の家庭環境とあの花火大会の時のことを全て話すと「なるほどね...」って少しだけ納得してくれた。

北「まあでも、何があったとしてもこんな事は良くないって。最初の客が俺じゃなかったら今頃どうなってたか分かんないよ？」

『...ごめんなさい』

北「玉だって心配でもうおかしくなってると思うよ。ちゃんと話しろよ？」

『先生には由佳さんもいるし、私のことは特に心配してないですよ』

北「それは無いから(笑)ネガティブになりすぎ」

『本当の事だし...もういいんです』

完全にひねくれてる私をしばらくじっと見て、はあ。とため息つく宏光さん

北「困ったちゃんだねー。こりゃ玉も大変だ」

もういいじゃんこの話は...私はもう、バレちゃった事より先生と由佳さんがこんな所に来てるのを見ちゃったことに嫌気がさしてるんだもん。

北「ま、もう俺の説教は終わり！後で存分に玉からされると思うし。

風呂入っておいで。早く寝よ」

宏光さんがこういう人で助かった。ここでグチグチ説教されたら、もう私はもたないから。