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『.....』







北「よし。今日はもうおしまい!時間まで話さない?」









何も答えない私に宏光さんは優しく語りかけてくれる。




でも、お金もらっておいてそれは出来ないんだって。








『私なら大丈夫です、本当に。』









北「いいって(笑)別に絶対するのがルールじゃないんだし、時間の使い方は俺が決める事じゃん?」








『そうですけど...』








北「...何回かAちゃんが務めてる店利用してたんだけどさ、初めての子っていなかったから正直ビックリしたわ。



何か理由があってここに来たのかもしれないけど、最初はそんな適当に済まさない方がいいと思うよ?」








『はい...』









周りの人達はもうほとんど済ませてるから私もちょっとだけ焦りはあるし、正直初めては好きな人とかほとんど諦め気味なんだよね。







だってこのまま高校卒業するまで先生を好きだと思うし、それならもう無理な話じゃん。

先生とそんな事出来るとも思ってないし最初から期待もしてない。








だから、私はここで宏光さんと済ませちゃってもいいんだけど。







だって、ヘタに知ってる人よりかは後腐れもなくて全然マシじゃん。








北「あ。別に俺でもいいとか思ってるでしょ?」








『...へへ、その通りです』









北「んはは、顔に出すぎ。



まあ俺のこと好きになった時には考えとく」









『上からですね』









北「うるせー」








宏光さんはお客さんなのに全然そんな感じはなくて、ただ純粋に楽しくおしゃべりしてた。








北「Aちゃん出勤日いつ?俺が全部予約埋めるわ」









『何言ってるんですか...』









北「他の男に奪わせてたまるかって話だよ」









『ふふ。私の事守ってくれるんですか?』









北「当たり前じゃん。俺、こう見えてちゃんと有言実行する男だから。

Aちゃんとは話してるだけで楽しいし、そういうの無しで全然いいもん」







『...じゃあ、連絡待ってますね』









お礼を言うと宏光さんはニッコリ笑ってくれた。

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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時

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