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黙々と勉強していると、外でドーンと大きな音が鳴る








『今日...花火大会だ』









確か、学校に来る時にチラシを見た。しかも結構規模の大きいやつ。









花火...いいな。昔お母さんと行ったっきり行ってない。でも、花火は意外と好きだったりする。









玉「...よし、行くか。今日はもうおしまい。」









先生が私のワークをパタンと閉じる









『私と2人で?』









玉「しかないでしょ。」









誰かに見られたらどうするの?って言ったら、適当に嘘つけばいいじゃん。ってあっさり。









でもね、先生にとってはちょっと外に出るくらいの感覚かもしれないけど、私にとっては一大イベントなんだよ。









先生とふたりで花火ってどれだけ嬉しいことかわかる?









少しだけ待ってもらって、トイレで急いで化粧をする。









せっかく行けるなら、少しでも可愛くしていたいから。









先に車に乗ってる先生の元へ行くと、ちらっと私を見たけどそのまま無言で車を発進させる。









でもそれでもいいもん。今日は花火大会に先生と一緒に行けるだけでこれまでに無いくらい幸せだから。









先生に執着しないで一人で歩いていくって決めたくせに、結局こうなればただの片思いしてる女子。









でも、今日くらいは先生のこと独り占めしてもいいよね...

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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時

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