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『そっか...おめでとう』







母「ありがとう。また産まれたら写真送るね」








お母さんと電話を切って、深くため息。








お母さんが幸せならそれでいいし、産まれてくる赤ちゃんも楽しみだけど、今の私にはちょっとキツイ。








なんか、居場所ゼロって感じで。









先生だって、由佳さんとの時間が増えてるのも事実だと思うけど、本当は私との時間を減らそうとしてると思う。








私があんな事言ったから、先生だって困っちゃってるんだ。だって、先生と生徒の恋ほど面倒臭いものってないじゃん。









何か...全てにやる気が無くなる感じが自分でも分かる。








私の中で先生って、こんなに大きな存在だったんだ。先生との会話や時間が少し減っただけで、こんなにも寂しいんだもん。








でも、先生には先生の人生があるし、その中に私なんて居ない。だからもう、私も一人で歩いていかなきゃ。









お母さんにも、「仕送りは最低限の生活費でいいから生まれてくる子のために使ってあげて。私はバイトで賄えるから」って連絡を入れておいた。









もっと自立して、勉強も自分でちゃんと頑張って、先生をこの場から早く解放してあげよう。








先生はきっと同情の目で私を見てくれてると思うから、家庭の事も勉強も先生の心配なんて必要ないくらい、私は強くなってみせるよ。

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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時

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