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あの告白から一ヶ月経っても、私たちの関係は何も変わらないまま。
でも先生は、あんまり遅くまで私を残すことはしなくなった。
この間一度、先生に用があって早めに切り上げて課題を持ち帰った時、ちゃんとしてきた私を見て安心したんだと思う。
その日の課題が遅くまで長引きそうな時は「残りは家でしてきて。」って家へと帰される
最近の先生は頻繁に用がある感じだし、離れて話してる時の電話の口調とか携帯を触る回数とか、ちょっとの変化で私は気づいちゃうんだって。
きっと、私の補習を終えた後は由佳さんの所へ行っているんだろうな、って。
何かさ...冷静に考えてみると、私の存在邪魔すぎない?
先生だってしたくもない任務を任されて、時間外にも学校に残って、そのうえ由佳さんとの時間を削られてるわけでしょ?
私が大学行くなんて言わなければこんな事にはならないはずじゃん。
もっともっと由佳さんとの時間が取れるはずだもん。私は、先生が好きだからって由佳さんとの事を応援しないとかそんなんじゃないし。
私はアイドルの先生をただ見ていたいだけだから。
そんな事を考えながら重い足取りで家に帰り、携帯を開くと丁度お母さんから電話がかかってきた
母「A?元気してる?」
『してるよ。電話してくるなんて珍しいね、何かあった?』
よっぽどのことがない限り電話をしてこないから、だいたい想像はつくけど。
母「...お母さんね、お腹に赤ちゃんがいるの」
やっぱり、私の予想はハズレじゃなかった。
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作者名:たま | 作成日時:2017年6月20日 0時