年下の彼氏［５］ (ページ13)

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玉「浸かりすぎちゃったね、そろそろ上がる？」

あっつー...って言いながらパタパタと両手で顔の辺りを仰ぎ、立ち上がる裕太

『あっ...ねえ、裕太...』

玉「ん？」

私が慌てて引き止めると、浴槽から出ようとした裕太が振り向く

『いつも...ありがとね』

玉「...え、なになに」

いきなり何なのって可笑しそうに笑っている

『私が悩んでる時、いっぱい話聞いてくれて』

玉「...別に俺は何もしてないよー」

裕太はね、本当に私の心の中が見えてるんじゃないかってくらいタイミングがバッチリなの。

今回の上司の事だって、本当はずっと悩んでて誰かに聞いて欲しかった。でも私は自分から何も言えないから...

まるで全てを分かってるかのように、上手く聞き出してくれる裕太に凄く助けられてるんだよ。

何でも内に溜め込んじゃう事にプラスしてストレスに敏感な私にとって裕太の存在は本当に大きくて...

この先、裕太無しじゃ生きていけないんじゃないかってくらい私のことを理解してくれている。

こんな事裕太に言っても、「大袈裟だよ」って言うと思うから...

『とにかく...ありがとうなの！』

せめて感謝の気持ちだけは口に出しておきたい。