完璧少女と謎の青年 ページ1
父(以後tt)「A、お前にもついに結婚相手が出来たぞ」
『はい。お父様』
tt「恥の無い様、我々の国が勝てる様に宜しく頼む」
『……仰せのままに』
『………はぁ』
⁇「全く、そんな大きい溜息吐いて、これから結婚だって言うんですよ?」
『別にいいじゃない‼【チーノ】』
チーノ(以後cn)「いや、執事として見逃せません‼」
このオレンジ色の目をして、瓶底眼鏡をしたコイツはチーノ。執事として私に付いている。実は私達二人は関西弁なんだけどね。あのクソ親父(先程お父様と言っていた奴)が直せと言ったから…。
『写真貰ったけど私と同じ瞳の色なのね』
cn「あちらでは目の色が特殊な人が多いそうですよ」
『……そう言えば【あいつ】も目の色が紅だったか』
cn「……あいつぅ?」
『あ“っ、口が滑ったぁ…』
私は基本的に屋外に出る事を禁じられており、半分監 禁生活。でも室内にある訓練場でチーノに相手して貰っているから体術はある程度心得ている。おっと、話が逸れた。つまり、チーノやメイドさん以外は会えないって事。
cn「…まぁ、結婚祝いとして、見逃してあげます」
『やったぁ』
cn「ほら、早く準備をして下さい」
『あれ?もう行くの?』
cn「はい。あのおっさん(お父様です)が送れってうるさいのでね」
『まぁ、チーノなら安心だわ』
cn「荷物早く纏めて下さい」
『はぁい』
そして自室へ戻る。まぁ特に大切な物は…。あっ、チーノから貰った誕生日プレゼントも持って行こう。ついこないだ研いだばっかのナイフに、ベレッタも持って行こ。後は寝巻きと洋服に下着。すると…。
⁇「へぇ、随分可愛げない下着来てるんやなぁ」
『……っ⁉』
先程バックに閉まったナイフを取り出し後ろに居る相手にナイフを突きつけ様と
⁇「う〜ん…まだまだやなぁ…でも、不意打ちやったからな‼」
ナイフを素早く取られ、首と足の膝の辺りに手を滑らせ、抱えた。
…………抱えた⁉
『ちょっ、なんで嬢抱きなんですかっ‼っていうか貴方だ…れ………⁉』
⁇「あれ?写真貰ってへんの?俺はk…」
『コネシマ……さん?』
コネシマ(以後kn)「…なぁんや、知ってるやんけ」
コネシマさんとは、私の…そう、結婚相手である。顔写真と名前、年齢と出身地だけ聞いたから名前は知っている。まさか…ね。
kn「さて、荷物も持ったし」
『……持ったし?』
kn「逃げるで」
『…は?』
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文字数ゥ…。
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作者名：隣の田中さんは最強 | 作成日時：2019年9月12日 16時
