16.お嬢様、大人っぽくなる ページ20
.
拓「お嬢様、今日は総会です」
「ええ〜めんどくさい、具合悪いとかテキトーに理由つけてよ」
拓「ダメです。お召し物準備出来てます。着替えましょう」
「やだよDVD見たい」
拓「帰りは駅前に新しくオープンしたケーキ屋に寄るそうです」
「行こ〜！早く着替えなきゃ！」
拓「(お嬢様はあんなに単純で大丈夫なのだろうか…)」
衣装部屋に行くとスーツ姿の祐基が大きな箱から着物を取り出していた。黒に大きな花柄の模様がついた着物。
祐「お嬢！今日はこちらです」
「大丈夫？大人っぽすぎない？」
拓「お父様が決めたそうですよ」
祐「『Aならどこのモデルより着こなせるぞ〜』って張り切ってましたよ」
うちの父は少し、いやかなり私の事が大好きだ。五十嵐一家の四代目の父はガタイも良いし強いし強面だしでこの各界ではかなり有名なのに、家では
『A〜今日も可愛いな何が食べたい？ケーキか？アイスか？そうだ新しい服買いに行こうか！』
…これだから。
まあ総会では澄ました顔してるからいいんだけど…。
着付けを済ませて、拓弥に髪とメイクをしてもらう。黒の着物に映えるように鮮やかな赤の口紅をしてもらった。
拓「終わりました」
「ありがと、拓弥やっぱり上手だよね」
祐「お嬢大人っぽい〜」
「極道の妻みたいじゃない？」
拓「お嬢様は何色でもどんな服でも着こなしますね」
「ほんと？ありがと拓弥」
祐「うん、25くらいに見えますよ！」
「それ褒めてんの？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます！すごく面白いです！みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (2017年5月16日 2時) (
レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです！更新待ってまーす！ (2017年5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：な な . | 作成日時：2017年5月7日 12時
