11.お嬢様、今行きます ページ12
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祐「え…まだ帰ってない？」
居残りを終えて帰っていると、祐基の携帯が鳴った。電話を切った祐基と顔を見合わせる。
寄りたい所あるとは言ってたけど、お嬢様は放課後に長い時間一人で寄り道はしない。五分か十分で終えるか、まっすぐそのまま帰るはずだ。やっぱり、一人にするんじゃなかった。
拓「くっそ、どこだ…」
祐「電話も繋がんない」
佑「あ、いた！草川くん村田くん！！」
走り回って思い当たる所は全て探した。立ち止まって話していると、尋常じゃないくらい焦った様子の福田が走って来た。息を切らして膝に手を付く。
佑「っ、はあ、大変！Aちゃんが、Aちゃんが……！」
拓「お嬢……Aがどうした？！」
佑「黒い車に…連れ去られて…」
祐「はあ！？どこ行った！？」
拓「祐基落ち着け、大丈夫だから」
祐「大丈夫じゃないって！！ああ〜〜もう！！」
物凄く取り乱した様子の祐基。温厚な祐基がここまで焦るなんて、よっぽどなんだ。俺だって焦るけど、ここは冷静でいなきゃいけない。
……そうだ、あれがあった。焦りすぎてすっかり忘れていた。ポケットからスマホを取り出してある画面を起動すると、赤い印がピコピコと点滅している。お嬢様のスマホにはGPSが設定してある。…これはお嬢様には内緒だけど。
拓「港の第二倉庫だ」
祐「あ、おい福田！！」
俺よりも祐基よりも先に走り出したのは福田だった。行こう、と目を合わせて俺と祐基も走り出した。
お嬢様は、何があっても守る。
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ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます！すごく面白いです！みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (2017年5月16日 2時) (
レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです！更新待ってまーす！ (2017年5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な な . | 作成日時：2017年5月7日 12時
