治療の時間1 ページ10
玉を診察台に座らせる。
玉はビクビクと震えながら横たわっている。
俺は鞄から、銀色のトレーに探針やデンタルミラーなど先が鋭利な器具を並べる。すぐ隣にはエアタービンのバーが備え付けられている。
玉は既に涙目になっていた。
極度の恐怖と緊張で身体がブルブル震えている。
俺は玉に水色のエプロンを着けた。
(し〜)玉、大丈夫だから!椅子倒すよ?
(‘・_,’)グスッグスッ
椅子を倒しただけで涙を流す玉。小児の治療と同じだ。
(し〜)またちょっと診るだけね?はい、アーン?
(‘・_,’).....
玉は口を開けようとしなかったが、俺は玉の唇にミラーを引っ掛け、口内にねじこんだ。
(‘・_,’)...やーっ
玉は悲鳴をあげた。
(し〜)玉、このくらいで叫ばないで?大丈夫大丈夫!
あー、やっぱ黒いし穴空いてるな。ちょっとカリカリさせてね?
俺は玉の黒くなった右下6番の溝を探針でカリカリ引っ掻く。
(‘・_,’)....アー////....
玉は身体をピクンとさせ悶絶する。
(し〜)痛かった?ごめんね?思ったより深いかな。
とりあえず麻酔するよ!
(‘・_,’)....イヤッ!!注射はやだ!!
玉は必死で訴えている
(し〜)注射嫌いなのは分かるけど、麻酔しないと削るの痛いよ?
(‘・_,’)ヤダヤダ!!もうやめて泣
(し〜)それは無理だよ!ちょっと頑張って?そしたら麻酔しないで削るよ?
(‘・_,’)ヤーダーッ!!!
何もかも嫌と言われても治療は進まない....。
ここは強行突破だなと、タービンとミラーを手に取り構え直す。
(し〜)そしたらアーンして?
(‘・_,’)..ウッウッ....
(し〜)玉、ちょっとごめんね?
俺は泣いてる玉の口を引っ張るようにミラーでこじ開け、僅かに開いた隙間からタービンを右下六番の虫歯の穴に目掛けて当てて削っていく。
キュイイイイイン!!!
(‘・_,’)...ギャーーーーーーッッ
玉は身体をビクンビクンして抵抗する。いつもは白い顔は真っ赤になり涙でぐちゃぐちゃだ。
(し〜)あー!玉!危ないから動かないで!
そう言いつつも手は止まらない。
キュイイイイイン、キュイイイイイン
(‘・_,’)ギャアッッッ....グス...イダッ!!イダイ!!みあた...っ!!
キュイイィ
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作者名:はたん | 作成日時:2020年12月31日 18時