I'm in love. (ページ3)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:38,874 hit

3P ページ3

.

1日目、

仕事のせいで私が来たのは20時。
お風呂も入ってあとは寝るだけ

明日の朝は参加者全員集合して
説明とかあるから寝坊出来ないのに

私は綺麗な自室に慣れなくて

「何読んでんの？」

「え、あ…歴史の本です」

「へー」

一人、ソファで本を読んでいたら声をかけられた

参加者さんの顔だけは覚えてるから
この人は多分スタッフさん

「全然寝付けなくて、ここ座っていい？」

「どうぞ」

同じ理由の彼が持ってるマグカップからは
甘いココアの匂いがした

「歴史好きなの？」

「昔の時代の暮らしとか、興味あって」

「へー、いいね」

茶化すようなテキトーな感じではなく、
人懐っこい笑顔は犬みたいで可愛い

でも昨日のパーティーこんな人いたっけ…
緊張してたし覚えてないだけかな

森「あ、俺、スタッフの森本慎太郎です！」

「Aです。よろしくお願いします」

何かを察してくれたのか

握手を求めるように手を出して
自己紹介をしてくれた。

森「A、話し合い手になってよ！」

同い年か少し上に見えるけど
なんだか可愛い人だなぁ

「じゃぁ私もココアいれてきます」

森「あ、俺がいれるよ、インスタントだけど。
座ってて！座ってて！」

「ふふ、ありがとう」

彼の話し方は
ジェスチャーや表情がよく動くから
自然と私の口角も上がる

彼特有のその居心地の良さで
仲良くなるのに時間はかからなかった。