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北『何だそれ…』
初めて会った奴なのに
藤ヶ谷の言葉はいい加減な
その場しのぎの言葉に聞こえなくて
藤『……泣いてたから』
北『ちがっ…泣いてない！！///』
恥ずかしくて隠そうとした俺を
藤『泣けるくらい悔しいとか、カッコいいじゃん』
バカにするでもなく
きっと言いふらしたりもしないんだろう
素直に真っ直ぐな目が
俺は嬉しくて
素直に頑張ろうと思えたんだ
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夢で記憶を辿ったおかげか
目覚めはスッキリで
アラームを鳴る前に止めた
北「……」
昨日の、夜に呼び出して
話すのやっぱやめた。なんて
呆れられたかな……
どうにか、嫌われた
そんな答えに行き着かない藤ヶ谷の仕草を
言葉を、思考を探したくて
朝練に行く支度をしながら
今度は昨日の会話を何度も頭で繰り返す
北「……何で覚えてねーの」
部屋を出る時視界に入った姿鏡に映った自分
表情は暗くて、つい愚痴をはく
小学校の記憶だから仕方ない
たった一度会っただけし
多分あいつ、誰にでも優しいし
藤『じゃぁな』
北『あ、ミサンガありがとう！名前っ…』
藤『俺今日転校なの。また会えたらね』
あの時はやっぱり変なやつって思った
それから中学校も卒業して
会えないまま
探すまではしなかったくせに
ミサンガを見る度
名前も知らない奴を思い出していた
「お弁当置いとくからねー」
北「んー、さんきゅー」
一階から聞こえる母親の声に返事をして
階段を降り、机にあるお弁当を鞄にしまう
高校に入って
横尾さんの幼馴染だって知ったとき
すげー嬉しくて
今もミサンガつけてるよ、
お前のおかげで頑張ってるんだよ
そう伝えたかったけど
あいつ覚えてないから上手く話を切り出せず、
北「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
なのにまた、試合の日
真っ直ぐに俺を見てくれた藤ヶ谷
昔みたいにミサンガまで結んでくれた
嬉しくて緊張も吹っ飛んで
勝つことに集中出来て
その日からどんどん今の藤ヶ谷を知って
思い出さなくてもいいから
感謝をただ伝えたかった
今はどこか、
君が悲しそうだから
北「……うしっ」
玄関の扉を開けて吸い込む朝の空気は
少し冷たく感じて
その瞬間、
ただ
君に会いたいと思う
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puu(プロフ) - お返事と続編ありがとうございます！すれ違っちゃったのね、、。でもラブラブですね！この2人の再会シーンはどんな感じなんだろうと想像してみたんですが、思いつかない（笑）また構想ありましたら続編とか番外編お願いします！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - puuさん» コメントありがとうございます！お礼遅くなってごめんなさい。楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2019年12月27日 17時) (レス) id: fc23db796f (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - この遠距離どうなっちゃうかハラハラしながら読んでました。最後まですれ違わなくて本当に良かった！もし構想ありましたら、このあと穏やかながらもラブラブな2人の話が読みたいです。 (2019年10月8日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - yokonana（nanaco）さん» はじめまして！嬉しいです〜〜、コメントありがとうございます。参考にさせて頂きます(*'▽'*) (2019年4月9日 8時) (レス) id: b58d4f2cac (このIDを非表示/違反報告)
yokonana（nanaco）(プロフ) - はじめまして(*^^*)よくありさんの小説見させて頂いてる者ですが、長編見たいなぁと思いコメント失礼致しました。この作品、とても好きです(*´∀`) (2019年4月9日 8時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あり
| 作成日時：2019年3月31日 3時
