検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:102,904 hit

3P Ki ページ3

.







北「……」



朝、目が覚めたのは
自分の部屋ではなくリビング

昨日は映画2本目で眠くなってしまい
絨毯の上、2人で川の字になって寝た

顔を横にすれば綺麗な顔が目を閉じている



藤「…ん…」



部屋の空気は朝日でキラキラしていて
静かでまるで俺らだけしかいないみたい



北「藤ヶ谷……時間止めてよ…」



なんて、俺も本当に止まるとは思ってないけど

藤ヶ谷の服を掴み、
また目を閉じて夢の中に戻ろうとすると

眠っているはずの藤ヶ谷が俺を引き寄せた

俺は抱き枕か…



藤「……止めようか…」

北「え」



藤ヶ谷聞いてた?
やば…そうだよ、藤ヶ谷は睡眠浅くて…



藤「…授業行きたくない…」

北「……」



いや、まぁ…そうだよな

藤ヶ谷は俺がどう思ってるのか知らないんだから
そんくらい聞かれたって、恋に

結びつくはずないんだ



藤「ひろあったかい…」



寝ぼけているのか藤ヶ谷は
昔呼んでいた懐かしいあだ名で俺を呼ぶ

嬉しい

けど、好きだとバレたくない俺は
それすらも隠すんだ



北「ちけーよ、ばか」

藤「湯たんぽ〜」

北「違うー」



離れたくないのに
嫌がるフリをして離れる

離れたのに

藤ヶ谷の甘い香りは俺に少しうつっていた



藤「おはよう」



やっと目を開けた藤ヶ谷は
寝っ転がったまま俺を見上げて

目を細め優しく笑う



北「はよ」



つられて俺も笑えば
藤ヶ谷は満足そう



藤「朝ごはん何がい?」

北「…フレンチトースト」



朝から言う我儘も藤ヶ谷は
笑って聞いてくれる

俺だけの藤ヶ谷みたいに



北「コーヒー飲む?」

藤「ん」



コーヒーを淹れに行くと
藤ヶ谷も来て隣でボーっとしてる



藤「北山、寝癖」

北「え、あ…ありがと」



何かと思えば俺の寝癖を見てたのか

少しは、はっきりしだした意識の中
俺の寝癖を直そうと藤ヶ谷は俺の髪に指を通す

後ろでよかった



北「///」



きっと見せれない顔してる



藤「同じシャンプー使ってんのに
北山の方が髪、柔らかいな」

北「藤ヶ谷変えたら?合わないのか…も……」



藤ヶ谷はひどい



藤「やだ。この匂い好きだし…」



容易く俺に近付いて、俺に触れる

匂いを嗅ぎたいのか
首元に触れてしまいそうなくらい
藤ヶ谷は顔を近づける

男同士たったこれだけで何だって感じだけど



北「……コーヒー出来た」



恋心が



藤「ありがと」



バレないように

気付かれないように


息を止める苦しさを藤ヶ谷は知らない

4P F→←2P Ki



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (265 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
517人がお気に入り
設定タグ:藤北 , kis-my-ft2 , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年11月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。