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太輔からのメールに悩んで
でも俺も会いたくて
上手く言葉に出来ないだろうけど
思ってること全部伝えにきた
藤「ひろ、好きだよ」
北「……ただの独占欲だろ?」
親友、俺らは俺ら以上に仲が良い他人がいなかった
自分より俺を知る存在が許せなかった
そうじゃないの…?
好きなんて、勘違いで
だから無かったことにしたんだろ…
藤「初めて性を意識した時、漠然と汚いと思った。
そんな感情を向けることも……向けられることも
正直、苦しかった」
太輔の顔が見れなくて背を向けていれば
苦しくなる言葉ばかり投げられる
北「……俺は気持ちを伝える気は無かった
ずっと隠してて、そのまま消すはずだった…!」
なのに掻き回したのはお前だろっ
なんで自分からあんなことしてきたくせに
そんなこと言えるんだ…
藤「分かんなかったんだよ…独占したい、触りたい
そう思うけど、そう思う自分が気持ち悪くて」
北「……」
振り返って太輔を見れば太輔も泣いてて
あー、頑張って全部伝えようとしてくれてるんだ
俺を傷付けるのも分かってて
でも本音を伝えたくて
多分、愛の告白より重い…_
藤「……怖かったんだよ。互いに知らないことはない
そうやって線を引いてそれ以上見せなかったもの全部
さらすのが怖かった」
親友でいる限りこれ以上近付けない
でもこれから離れるのは嫌だ
ずっと同じ気持ちだった
ただ、好きだから
北「最初に隠し事したの俺じゃん…」
好きを隠して、隠して
君に隠させて…
北「ごめんな?好きだよ、太輔」
藤「…ひろ……」
ずっと、ずっと好きだったから
大分溜まってる
いや、きっと
北「好き」
藤「……おれ」
互いに溜め込んだ言葉
募るたび口にしよう
北「好きだよ」
藤「ひろ…」
太輔は謝りたいのか
お互い同じ好きなのにまだ戸惑っていて
それが何かもう可笑しくなるくらい
愛おしく思えた
北「太輔が大好き。今まで以上でも
今まで通りでもいい」
まだまだ子供の俺らには
どうしようも出来ない気持ちが沢山あって
そのせいで大切な人ですら傷付けるかもしれないけど
どうしようもない気持ちを押し殺して
見ないふりする大人にはなりたくない
北「太輔がずっと俺の1番近くにいるなら
すげー嬉しいから」
そう言うと太輔は優しく俺を抱き寄せて
あの日とは違う綿菓子の様な優しいキスをした
藤「…好き。
どうしたらいいか分からないくらい、大切」
fin.
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作者名:あ | 作成日時:2017年11月4日 22時