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8P F ページ8

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渉と買い物中
前から、北山が見えた

隣には大倉くん

あ、今日2人でレポートするって言ってたなぁ



藤「レポート順調?」



そう聞いただけなのに
北山の雰囲気は悲しげで



北「え、あ、ああ…」

大「…」

横「太輔…?」



最近、テンションが
低くなっているのは少し、知っていた



北「ちょ////」

藤「家帰ろう」



でも今日は悲しそう。
そう思ったら気付くと北山を抱きしめて
頭を撫でていた。



藤「ごめん、大倉くん、渉。帰るわ」

北「は!?勝手に…」



悲しそうとか、それくらいなら
ずっと一緒にいたから分かるよ。

だけど、抱きしめたのは初めてだった



横「俺はいいけど…」

大「今から俺んちで泊まりやねんけど」

北「そうだよっ、離っ…」



俺から離れようとする北山
でもその顔は泣きそうで

北山が悲しいとなんで俺まで悲しいんだろう



藤「……帰ろう?」



そう顔を覗き込むと北山は
唇を強く噛んで俺の服をぎゅっと掴んだ



藤「ごめん、大倉くん。また今度」

大「は?なんで藤ヶ谷くんが…」

北「大倉、ごめん…」



大倉くんはイラッとしたのか
雑に北山を掴み引っ張った

けど、北山は動かなかった



大「北山…!」

北「また明日」

大「……」



2人の間にいつもと違う空気を感じた
何か、あったのかな

でも北山に言われると
大倉くんは諦めて手を離した



大「…藤ヶ谷くんは、ずるいな」

藤「え…?」

大「じゃあ、またな」



俺が?ずるい…?



北「……」

横「じゃぁ、俺もここで。まだ買い物するし」

藤「あ、悪い。じゃ」



渉と別れてから、また北山と目を合わせると
すっとそらされた



藤「北山…?」

北「…なんだよ、気付くなよ//」

藤「ふふ、帰ろっか」



少し耳が赤くなっている北山をみたら
ちょっと落ち着いたというか

冷たかった体温が上がった気がした



藤「あ、さっき美味しいココア買ったよ」

北「ん」



まだ少し悲しそうだけど
ぎゅっと袖を握って離さない北山

似たようなこと昔もあったなぁ、なんて



藤「今日は鍋しよっか。生姜の効いた」

北「なんで?」

藤「寒いと、悲しくなっちゃうでしょ?
生姜食べたらあったまるから」

北「……」



冬の匂いは何だかドキドキする

でも体温が下がると、
1人取り残されたような気になってしまう



北「……るいよ、藤ヶ谷は」

藤「へ?」



小さく呟いた北山の言葉は
聞きとれなかった



北「早く帰ろう」

藤「うん?」

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設定タグ:藤北 , kis-my-ft2 , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2017年11月4日 22時

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