EP25 ページ8
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シ「あなた…どこかでお会いしたことないかしら?」
あ「え?」
首を傾げるシンデレラ。
そして思い付いたかのようにポンっと手を叩き、ある名前を口にした。
シ「ティタニアよ!あなたティタニアにそっくりだわ!」
あ「…ッ!!」
ティタニア…
それは私の亡き母であり、妖精の国の女王の名だ。
あまりにも突然のことで驚きを隠せなかった。
シ「ティタニアは妖精なの。けれど、人魚と妖精はこの国に来ることは滅多にないわ。ティタニアも何かと忙しいみたいね」
あ「え、えっと…そのティタニアさんとはお知り合いなんですか?」
シ「ええ!よく小鳥さん達の怪我や病気を治してもらっているわ。けれど彼女。妖精の国で唯一人間界に出られる存在で…会えても一年に10回ほどしか会えないの」
あ「忙しいんですね…」
…人間の生活を偵察をし、国に伝えるという王族の仕事であり、伝統だ。
世界をより良くしたいという妖精達の気持ちから生まれた伝統。
シ「あなた、ティタニアとお知り合い?とても似ているけれど…姉妹かしら?」
あ「あ!いえいえ!たぶん偶然だと思います(笑」
シ「そう‥」
あ「ちなみに…そのティタニアさんは今この王国にいたり…なんて」
シ「どうかしら‥私が最後にあったのは2ヶ月前なの。もしかしたら、ピーターパンのところに行けば何かわかるかもしれないわ」
あ「ピーターパン?」
シ「ええ。この島の隣の島“ネバーランド”にいるはずよ」
あ「ネバーランド…聞いたことあります」
シ「でも注意して。そこに入った子供は二度と出られないって噂よ。あなたは大人だから大丈夫だと思うけれど…子供はダメよ」
あ「子供は…二度と戻らない…」
‥え、ちょっと待って‥それって…
あ「シャンクス!!!バギー!!!」
バンっと立ち上がり、慌てて店を出る。
あ「シンデレラさん!色々ありがとう!」
シ「…ッ!あ、ちょっと待って!」
あ「…??」
シ「ピーターパンには気をつけて」
そう言い残され、私はシンデレラの店を出た。
その後、私はひたすら島中を走り、2人を探した。
しかし、誰も2人を見たという人はおらず
日も落ちかけていたため、もしかしたら船に戻っているかもしれないと思い、一旦船に戻ることにした。
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koi(プロフ) - あめさん» ありがとうございます!! (2023年2月10日 10時) (レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - オ/リ/フ/ラたってますよ〜 (2023年2月10日 8時) (レス) id: 7e86458bb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koi | 作成日時:2023年2月4日 14時