EP 15 ページ48
ーー
その時
ドゴゴォンッ！！
遠くへと吹き飛ばされる紫男。
よかった…
「探したぞミラ」
…それはこっちのセリフだよ…
あ「サボ…」
私の目の前に現れたのはさっきまで行方不明だったサボ。
パラパラ…
壁へと吹き飛ばされた紫男が立ち上がる。
「サボ…どこかで聞いたことある名だな。あぁ…革命軍か貴様」
サボ「知っていてくれたのか、光栄だな」
笑うサボと睨む男。
…は、剥がれないぃッ…
どんだけキツイのッ…これ…この蛇ッ！
見慣れてきた蛇の紐をこの隙に外そうとするも…外れない。
「なぜ革命軍が海賊の女を助ける…」
サボ「悪いな、ミラは俺の兄弟で…大切なやつなんだ。ちょっかい出されると癪に触る」
「…なるほど。まぁいい、そいつはもう用済みだ」
サボ「なにが用済みだ」
「俺はもう決めたぞ」
サボ「…？」
不敵な笑みを残し、シュッと空高く飛び消える紫男。
サボは彼が残した最後の言葉が気になり、しばらく考えていた。
あ「サボ…ねぇ…サボってば！」
サボ「あ、あぁ…！ミラ」
あ「話聞いてる？大丈夫だった？」
サボ「あぁ俺は大丈夫だ。それよりお前…」
あ「うん、ごめん。剥がしてもらってもいいかな」
サボ「そうだな」
サボがあの男と何を話していたのか、私には聞こえなかったけれど
サボの様子が明らかにおかしかったから、何かあったんだろう。
あ「何かあったの？」
サボ「あいつ、お前のこと“もう用済みだ”って言ってたんだよ」
あ「用済み？？なんのことだろう…」
サボ「わからねぇ。…ただ用心はしておけよ、いつまた来るかわからねぇからな」
あ「そうだね」
そうして私達は日没前に船へと戻った。
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koi(プロフ) - 朱夏さん» ありがとうございます(o^^o) (2019年3月14日 22時) (
レス) id: 9a2a00ca5d (このIDを非表示/違反報告)
朱夏 - おもしろいです！目が離せない！更新頑張ってください！ (2019年3月14日 17時) (レス) id: aef72d6a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koi | 作成日時：2019年3月6日 20時
