恋愛奮闘記 2【ONE PIECE】 (ページ10)

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EP 59 ページ10

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サニー号

ロ「ふふ、そろそろ目を開けてもいいんじゃないかしらミラ」

ベットで眠るミラを見て笑うロビン。

あ「…いつから気づいてたの…」

ゆっくりと目を開け、重そうに口を開いた。
ロビンにはなんでもお見通しだ。

ロ「さぁ…いつだったかしら笑」

あ「…そ、…そっか…」

ロ「・・・・」

ミラの口数の少なさや雰囲気で何かを察したロビン。

彼女はきっと自分に死が迫っていることを知っている。そう思った。

ロ「大丈夫よ、きっとルフィ達があなたを助けてくれるわ」

あ「…ッ…」

…彼女の顔はさらに強張っていく。

あ「ゴメンっ…ロビン…ッ…ゴメンねッ…」

ロ「え… ？」

あ「私…ッ…みんなに迷惑しかッ…かけてない…」

ポロポロと流れてくる大粒の涙。
声も震えていた。

…皆、私を信じてくれている。

私に潜む力がどんなものかわからないのに…これからどんなことが起こりうるかもわからないのに…

仲間として迎え入れてくれた。

そして死に直面している私のために、情報を集め…どうにかできないかと考えてくれた。

…でも、それもこれも全て

彼らにとって重荷でしかない。

あ「私の失態なのッ…私がいけないのッ…」

…このままだと…ッ…

…みんなの夢がどんどん遠ざかっていくッ…

拭いても拭いても止まらない。
袖がぐしゃぐしゃになってきていた。

あ「こんなことなら私…ッこの船を降りてしまった方がまだ」

パシンッ！！！

頬に鈍い痛みが走った。

そしてまた

パシンッ！！！

もう片方の頬にも同じような痛みが走る。

何が起こったかわからなかった。

ロ「どう…？目は覚めたかしら」

ロビンの能力で私の両肩から生えている二本の手。

私は今この手に打たれたのか…と思考がやっと追いつく。

じんじんと熱を帯びてきた。

ロ「“好きなだけなんとでも言え。俺は死んでも助ける”」

あ「…ッ……」

ロ「ルフィならきっとこう言うわ、あなたは一人じゃないのよミラ」

あ「ロビン…ッ…」

ロ「誰だって弱さはあるわ。綺麗に生きなくていいの、後悔しないように今を生きるだけのことよ」

ニコッと微笑むロビン。

その暖かさが私の胸に一筋の希望をくれた。

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闇の中を生き抜いてきたロビンだからこそ言える台詞