EP 83 ページ34
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そして私達は船をヴォニーに預け、島へと入っていった。
島は春夏秋冬で4分割になっており、私たちは四手に分かれて情報収集をすることになった。
春エリアの捜索は ナミ ウソップ フランキー
夏エリアは ルフィ ロビン ゾロ
秋エリアは 私 エース サンジ
冬エリアは チョッパー ブルック
となった。
私はヴォニーの言っていた“早く急がねば死ぬぞ”という言葉に焦りを感じていた。
やっぱ私このままだと死ぬんだ…
改めてそう実感させられた。
Die bacteriaについてヴォニーは詳しくは知らなかった。
島に行けばわかる、その言葉を信じるしかなかった。
私はエース、サンジと秋エリアの捜索になったため秋エリアのある南東へと向かった。
＊春エリア…北西
＊夏エリア…北東
＊秋エリア…南東
＊冬エリア…南西
秋…
それは夏の暑さがやわらぎ過ごしやすい季節。
日中は暑いが朝晩に肌寒さを覚え、吹いてくる風に爽やかさを感じる…
夏の蝉は次第に鳴りをひそめ、赤とんぼの群れや虫の声が耳にとまるようになる。
稲が黄金に色付き、栗、梨、葡萄などとりどりの果実が店頭を飾る。
朝寒夜寒が段々とつのって昼夜の温度差が大きくなり、野の草には露が置き、木々は紅葉してくる…
それが“秋”
あ「でもサンジ大丈夫？秋って結構虫多い季節だよ？苦手なんじゃ…」
サ「大丈夫さ！俺はこうやってミラちゃんと二人っきりで紅葉を観ながら…」
エ「おっ！ありゃあ妖精じゃねぇかッ？」
サ「何ィッ？！どこだ！妖精ッ…どこだ！！」
私の腰に手を回していたサンジが離れたかと思うとサッと手を引き、走り出すエース。
エ「にはは！先行っとくぞッ！笑」
サ「ッな！！おいこら待て、エースッ！！」
しばらく秋の紅葉道、追いかけっこ状態が続く。
そして細い道から大きな野原へと出た。
巨大な紅葉の葉。
私の体と同じ大きさだ。
ゆらゆらと揺れ落ちる葉が落ちてきて、葉が重く感じる。
あ「なんか未だにこの体に慣れないなぁ…」
体は変わらないのにこの島の巨大なもの達についていけずに不思議な感覚に囚われる。
野原には紅葉が落ちているだけで特に何もなかった。
生き物もいなければ、妖精の姿もない…
私達は日が暮れるまでひたすら紅葉道を歩いた。
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
