EP 79 ページ30
ーーー
なんだなんだ？と不安がる一味。
その時、船がゴゴゴゴ…と揺れ始めた。
そしてそのまま宙に浮いたのだ。
ル「す、スゲェェエ！！浮いたぞッ！！船が浮いたッ！！」
ウ「サニーに意識があるみてぇだ！なんだこれッ！」
ヴ「私達妖精が触れた無機物は全て浮かせることができる。それら全て、元は私達妖精が作り出したものだからな」
ロ「なるほど。魂を呼び起こしたのね」
ヴ「あぁ、そーゆーことだ」
あ「凄い…」
ヴ「本来ならば厳しい入国審査があるのだが…Die bacteriaの感染者がいるようだからな、今回は特例だ」
サニー号は空高く舞い、徐々にティンク島へと近づいていく。
船がシャボン玉へと当たる。
エ「そういやぁこれは割れたりしねぇのか？」
ヴ「スポットレス・バブルのことか」
あ「スポットレス・バブル？」
ヴ「あぁ、これは潔き美しい心の持ち主しか通ることのできない謂わば壁のようなもの」
ふわふわと浮かぶシャボン玉を指差すヴォニー。
まさか…と慌てだす一味。
ナ「ちょ、ちょっと待って。じゃあなに？通れない可能性もあるの？」
ヴ「あぁ、汚れ多き心だとそうなるな。大抵の海賊は海へと落ちていくが…この島の入国者はスポットレス・バブルが見極めていると言っても過言ではない」
ロ「あら、そうなの？」
フ「おいおい、そいつぁまずいんじゃねェーのか？もう海賊の時点でアウトだろッ」
こんな高い場所から落ちたら、海であっても地面に叩きつけられるのと同じ衝撃を食らうはずだ。
サ「ルフィ、チョッパーは兎も角…ナミさん、ロビンちゃん、ミラちゃんは大丈夫だ。問題は…」
ゾ「っんで俺見てんだ！てめェの方が汚れてんだろうがッ！このエロガッパッ！！」
サ「あァんッ？レディに仕えるところの何が汚れだ！あァ！？これだから脳筋くんは…」
ゾ「何ィッ！？」
ウ「いや、でもナミはアウトじゃねェか？金に目がねぇーじゃねぇか！それに、ロビンだって闇の中で生きてきた女だ」
ナ「失礼ねぇ〜それはそれ、これはこれよッ！そんなこと言うウソップだって嘘ついてばっかりじゃないッ！」
ロ「そぉね。手のつけようがないもの」
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
