EP 78 ページ29
ーー
ヴ「紹介が遅れた、私は案内人の妖精ヴォニーだ。では、この島に入る前にいくつか守ってもらうべき事がある。守れなかった者にはそれ相応の罰を受けてもらうぞ」
ゴクリと喉を鳴らす一味。
ヴ「まず先程お前達の仲間がこの島のものを食べようとしたな。あれはまさに自 殺行為だ」
あ「自 殺行為…？」
ヴ「私達妖精にとって人間の食べ物は毒同然。ならば妖精の食べ物もお前達人間にとっては毒なのだ。わかるな？」
ナ「え、ええ…わかったわ」
ウ「天国みてぇなところかと思ったら…食いもんも食っちゃいけねぇーのかッ…」
サ「調達しといて良かったぜ」
皆の妖精の国のイメージが徐々に崩れていく。
ヴ「次に…我が島は神聖なる国だ。争い事は避けてもらう」
ゾ「敵がいなけりゃあ争いは起きねェよ」
あ「ゾロ！！」
ゾ「本当のことだろ」
あ「敵がいても逃げるのッ！それにゾロとサンジは一緒に行動しちゃダメだからね」
サ「俺はミラちゃんに一生付いていくよ〜♡」
ゾ「てめぇは金魚のフン以下だな」
サ「あァ？今なんつった、クソマリモぉッ！」
ゾ「誰がマリモだゴラァ！」
今にも喧嘩を始めそうだ。
ヴォニーの前で喧嘩したら即入国取消になってしまう。
ナ「いい加減にしなさいよ…アンタ達…」
ゾロとサンジの後ろで殺気立つオーラ。
その殺気だけで喧嘩を止めるナミはやっぱり凄い。
ヴ「最後に…この島のものを持ち帰るのも禁止だ。貴重なものが多いんでな…宝同然の値打ちのものも多く存在する」
ナ「えッ！それ本当ッ？！☆」
「「おいおいおいおい」」
ウ「ナミ、聞いてたか？絶対持ち帰るなよ」
ナ「…わかってるわよッ！」
あ「(嘘だ。絶対持ち帰る気だ…)」
目を輝かせたまま「行くわよ！ティンク島〜ッ！」と張り切りだすナミ。
趣旨が変わるのは麦わら一味ではよくあること。
すると、ヴォニーはサニー号を一周し出した。
魔法でもかけているかのようにペタペタと船を触る。
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
