恋愛奮闘記 2【ONE PIECE】 (ページ19)

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EP 68 ページ19

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あ「エース…過去を知ってどうするの」

彼の考えていることをなんとなくわかっていた。

エ「“海賊”…俺はそれしか知らねぇ」

幼い頃から“海賊”になると決めていたエース。

昔、話したことがある。

あ『ねぇエース！エースはなんで海賊になりたいの？』

エ『俺の生きた証を作るためだ。名を挙げて馬鹿にした奴らを見返してやんのさ！』

あ『海賊じゃなきゃダメなの？』

エ『あぁ、海賊がこの世界で一番の強ぇはずだ、俺の親父がそうだったからな』

父のせいで自らが痛い目に合っていたとはいえ、やはり父の背中はエースにとって大きかった。

物心ついた時から“海賊王”という言葉を耳にする毎日。
彼の中での“海賊”への思いも強くなるはずだ。

でも大人になり、彼はふと気付いたのだろう。

海賊になった今、自分には何かが足りないと…
強くなるために欠けているものがあると…

それは力なのか…

それとも名声…富…

考え抜いた末、辿り着いたのは

エ「俺は世界を知らなすぎる」

世に関して無知であるということ。

でも海に出る誰もが無知である。

だから冒険して、得ていくものがある。
それが己の強さとなる。

エースはもう強さとなるものを得ているのにまだ自分には足りないものがあると背負いこむ癖みたいなのがある。

あ「別に知らなくたっていいんじゃない？世界のことなんて。知ってどうするの？」

エ「知識はいずれ知恵になる」

あ「それはそうだけど…エースは一人で強くなろうとしすぎ」

エ「…そうか？」

あ「白ひげは亡くなっちゃったけど、エースには仲間がいる。その人達に頼ることも覚えなきゃ！出来ないことは皆がしてくれるし、皆が出来ないことはエースがするの」

エ「・・・」

あ「そうやって人って強くなるんじゃないかな。一人では生きていけないよ…」

“仲間”

この世界で強く生きていくために一番必要なもの。

エースにはもうとっくにあるのに…

一人で闇を抱え込んでいた彼は一人の問題として抱え込むからそーゆーのに関しては疎い。

だから気づかせてあげなきゃいけない。

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