EP 67 ページ18
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春島を出港して3日が経った。
本日の天候は土砂降りの雨。
昨日の快晴が嘘のようだ。
今日もBBQしたかったなぁ〜とダイニングで外を眺めながら思う。
雨のため、みんなダイニングに勢揃いだ。
ナミは現時点での財宝の計算。
ロビンは読書。チョッパーも医学の本を読んでいる。
サンジは昼食の準備。ゾロだけ展望台で見張り兼トレーニング。
フランキーとウソップは一緒にメカ作り。
それをルフィが面白そうに見ている。
ブルックとエースは何やら昔の話をしているようだった。
それはエースの父である海賊王ゴール・D・ロジャーについて昔の海賊でもあったブルックに話を聞いていたのだ。
テーブルで話す2人に私も混じる。
ブ「えェエッ?!じゃあエースさんはあの海賊王の実の息子さんで?!」
エ「あぁ、まあな笑」
ブ「それはそれはッ! 母親似だったんですね〜」
あ「いや、そこ?!」
言われてみればって感じではあるけれど…
エ「確かお前骸骨になっちまう前も海賊だったんだよな?」
ブ「ええ。あ、私の写真見たいですか?」
あ「言ってない言ってない」
エ「50年前の海を知りたくてな、話聞かせてくんねぇか」
ブ「それは貴方のお父さん、ゴール・D・ロジャーについてでしょうか」
ブルックの声が真剣さを増していく。
ガヤガヤと賑わう声のなか、エースとブルックだけが真面目に話を進める。
エ「あぁ、お前の知る全てが知りてぇ。頼む」
ブ「では1つ…エースさんは50年前どんな海であったとお考えですか」
エ「そりゃ…名声を手に入れ」
ブ「いえ、それは海賊王が亡くなられた後の出来事。海賊王の残した財宝が他の海賊を海へと駆り立てた…その前の海は貴方の想像するものでは決して」
エ「・・・」
途中、口籠るブルック。
これ以上は言えまいという感じに黙ってしまった。
きっと今のこの世界より残酷で醜くて赤い海に染まっていたんだろうと思った。
富・名声・力を持つ海賊王がいない世の中を私はとても汚いと感じている。
国を制するものが国王ならば、海を制するものは海賊王。
海は国と同じで誰かが制さなければ荒れてしまうんだ。
だからこそ、ルフィには海賊王になってこの海を…この世界を変えてほしい。
ルフィは他の海賊みたいに海を支配なんかしようとは絶対にしないし、ルフィにしかない変えていく力がある。
そう信じている。
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作者名:koi | 作成日時:2019年2月17日 0時