・□□ ページ38
「……A、あれ 見てみ」
渋谷先輩に言われて窓の外を覗けば、錦戸くんと大倉くんと並んで歩く安田くんがいた
「チャンスやで」
「チャンス？」
「ヤスとの関係 修復すんのも、このまま壊れんの待つのも、お前次第や」
あんなに真剣な渋谷先輩の目も、あんなに優しい眼差しのヨシ兄も初めてで
「ありがとうっ。私、行ってくるっ」
何も考えず、鞄を手に取り走り出す
「安田くんっ！」
夢中で追いかけ、呼び止めた
けど
「あっ…の……」
やっぱり何を話していいのかわからず、口ごもる
「りょお〜、おーくら〜？僕、用事できたから、先 帰っといて〜」
“バイバ〜イ”と2人に手を振る彼が、今度はこちらに向き直って
「小池さん、今日 ヒマですか？」
「はい…」
「良かったら、久しぶりに本屋さん、行きませんか？」
「は……はいっ」
最後に来た時は、氷の入ったオレンジジュースを飲んでたのに
「今日も寒かったなぁ〜」
「ホントに。もうすぐ今年も終わりだもんね」
いつしか季節は 冬。12月も2週目に入り、もうすぐ冬休み
ふたりでミルクティーを飲みながら、最近読んだ本の話で盛り上がる
「何や久々にたくさん喋ったわぁ」
「うん、そうだね」
「そういえば、これ」
安田くんのカバンの中から出てきたのは、クリスマスカラーの袋
「えっ？」
「小池さん、誕生日12月24日って言うてたやんか？」
「……うん」
そういえば、前に12月24日が誕生日で、クリスマスと一緒に誕生日も祝われて、プレゼントがひとつで損した気分になる…みたいな話、した気がする
「やから これ。ちょっと早いけど、誕生日とクリスマスのプレゼント」
「私…に？」
「おん。もちろんっ」
久しぶりに話しただけで、胸いっぱいなのに、こんな事……
ユラユラと身体を揺らしながら、“開けてみてっ”と、何故か私以上に楽しみにしている安田くん
少し震える手で、可愛らしいラッピングを解いていく
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
